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あなたはどっち派? バリュー投資にはないグロース投資の魅力とは=シバタナオキ

当メルマガで配信した、株式投資に対する考え方の記事が人気でした。そこで今日は、「なぜ私がバリュー投資ではなくグロース投資をしているのか?」を話します。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2018年11月1日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

バリュー投資は難しい? 私がグロース投資を選ぶ「3つの理由」

私が「バリュー投資をしない」2つの理由

まず始めに、なぜバリュー投資をしていないのか?という説明をしたいと思います。

バリュー投資というのは、実際の価値が現時点での価格(株価)よりも高い企業の株式を買う投資方法のことです。

<バリュー投資をしない理由その1:割安株を見抜ける自信がない>

私がバリュー投資をしない1つ目の理由は、「割安かどうかを見抜ける自信があまりないから」です。

バリュー投資というのは、過去の実績とそこから導かれる現時点での価格・価値が、現時点での価格に比べて割安か割高かという判定をするわけですが、どれだけ決算を読んでも現時点での株価が割安なのか割高なのかを判断する自信が全く持てません

一般的に株価が企業価値に対して割安か割高かを判断する際に一番基本となるのが、PERとPBRと言われています。

PER(Price Earnings Ratio)は「株価収益率」のことです。株価を1株あたり純利益の何倍かでみる尺度です。「●倍だと割安」と定義する方もいますが、一概に倍率だけで割安かどうかを判断するのは、私としては難しいと思っています。

もう一つのPBR(Price Book-value Ratio)は、株価純資産倍率のことです。株価を1株当たり純資産の何倍かでみる尺度です。

現在の株価(時価総額)が企業の資産価値(解散価値)に対して、高いか低いかを見る指標です。こちらは現時点の価値という点では分かりやすい指標ではありますが、PBRのみで割安と判断するのは難しいと思っています。

<バリュー投資をしない理由その2:ワクワクしない>

二つ目の理由は、単純に私の性格にも大きく依存しているのですが、「バリュー投資という手法自体にあまりワクワクしない」ということが大きな理由です。

前述の通り、バリュー投資というのは、過去と現在を比較して投資の意思決定をする手法です。しかし、私はどちらかと言うと過去よりも未来を見て投資をしたい性格なので、個人的にはグロース投資の方が自分の性格に合っていると思っています。

Next: バリュー投資よりもグロース投資が魅力的な理由とは?

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