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あなたはどっち派? バリュー投資にはないグロース投資の魅力とは=シバタナオキ

私が「グロース投資をする」3つの理由

グロース投資は割安かどうかではなく、「将来的に成長する企業を見抜いて投資をする」という方法です。なぜ私がグロース投資をしているのかという説明も簡単にしたいと思います。

<グロース投資をする理由その1:成長株は見つけやすい>

一つ目は、「割安かどうかを見抜くのに比べて、この会社が急成長するかどうかを見抜く方が圧倒的に自信がある」からです。

特にソフトウェアやインターネット系のサービスであれば、自らがユーザーであるケースも多く、全く知らない業界よりも高い確率で企業の成長余力を決算から見抜けると自分では思っています。

どのように成長余力を見抜くのか?という点については、読者の方からの質問にあったので後ほど詳しく説明します。

例えば、先日の当メルマガでNVIDIAに投資したということを書きましたが、当時、NVIDIAの成長シナリオは2つの方向性がありました。

NVIDIAはもともとゲームなどグラフィックを多様する用途向けのGPUが主なビジネスでしたが、機械学習(主にディープラーニング)用途で2つの大きな市場が立ち上がることが見えていました。

2つの市場というのは「クラウド(サーバー)」と「車載(自動運転)」の2つです。

前者の「クラウド(サーバー)」は、AWSやGoogle Cloudなどを見ていても、GPUインスタンスが明らかに不足しているのが目に見えており、GPU製造がデマンドに追いついていないのが明らかでした。

後者の「車載(自動運転)」に関しては、自動運転を実現するためには、間違いなくGPUが大量に必要になり、この市場は時間がかかるかもしれないが、いつかは必ず巨大になる、そして自動車メーカーが自らGPUを開発する可能性は低いだろうと考えました。

この2つの市場のうちどちらかがヒットするだけで、既存のゲーム端末向けGPUよりも大きくなるだろうと考えたので投資しました。

<グロース投資をする理由その2:過去より未来を見て投資をしたい>

二つ目に、バリュー投資をしない理由でも触れましたが、グロース投資というのは現在と未来を比較して投資の意思決定をする手法であり、過去よりも未来を見て投資をしたい私にとっては性格的にとても合っている気がしています。

性格的に合う、合わないというのは投資をする際には大事な判断基準の一つだと考えています。バリュー投資、グロース投資の両方をポートフォリオを組み込むというやり方もあると思います。

どちらの手法が自分に合っているのか?と考えるためにも、そもそも投資をする際に自分の資産のうち、どのくらいをどんな目標を持って投資するのか?という整理も必要になってくると思いますので、この辺りは長くなるので今度書いて見たいと思います。

Next: IT業界ならグロース投資一択? 企業の成長余力をどう見極めるか

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