かつて日本の家電市場は数えきれないほどの企業が参入し、激しい価格競争を繰り広げました。長期投資には、それと対局のブルーオーシャンビジネスが最適です。(『証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』)
※本記事は有料メルマガ『週刊 証券アナリスト武田甲州の株式講座プレミアム』2019年10月6日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
かつての日本の家電市場のようなレッドオーシャンは共倒れする…
他社が参入できない独自のビジネスモデルを築いた、エムスリー
「ブルーオーシャン」とは競争相手がいない市場ということです。
逆に競争が激しく、血で血を洗うような激戦市場のことを「レッドオーシャン」といいます。昔の日本の家電市場を思えばいいでしょう。
かつての日本の家電市場は数えきれないほどの企業が参入し、激しい価格競争を繰り広げていました。したがって利益率は軒並み一桁かマイナス。しかも日本企業はシェア争いに夢中になるあまり利益度外視という悪癖も身についていました。
これでは景気が悪化すると共倒れになってもしかたないという状況。いまは家電業界も状況がやや改善したようですが、それでも儲かる業界にあまり見えません。
それに対して「ブルーオーシャン」企業はどうでしょうか?
たとえば私が株式投資羅針盤に一貫して掲載してきたエムスリー<2413>です。
「ネットMR」=ネットを使った医師向け医薬情報提供事業では独壇場。なぜなら「ビジネスモデル特許」によって他社が参入できないような高い障壁を作ったからです。
エムスリーは2000年に設立され、2004年には東証マザーズ上場、そして今年10月には日経平均株価算出対象銘柄に選定されるほど成長してきたオンリーワン企業。
他にもブルーオーシャンはいくつもあげられます。
終活関連でオンリーワンの鎌倉新書<6184>、自動車関連情報ウェブサイトで世界的オンリーワン企業のマークラインズ<3901>、「宿泊予約サイト一元管理システム」で成長する手間いらず<2477>など。
日本には探せばいくつもブルーオーシャンで活躍している、あるいはこれから活躍が期待される企業が存在します。
ブルーオーシャン企業への長期投資は、レッドオーシャン企業への投資とは比較できないほどの投資成果をもたらすことが期待されます。
エムスリーついては、株式公開後15年で30~40倍になっています。
※有料メルマガ『週刊 証券アナリスト武田甲州の株式講座プレミアム』好評配信中!ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
image by : VAZZEN / Shutterstock.com
『証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』(2019年10月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
週刊 証券アナリスト武田甲州の株式講座プレミアム
[月額550円(税込) 毎週月曜日]
証券アナリスト武田甲州が、経済やマーケットの先読み・裏読み情報を毎週月曜日に発行。2008年3月のセミナーでは米国で最大300兆円の公的資金投入を予想。2008年9月末時点で米国のゼロ金利、量的緩和政策実施を予測するなど大胆な未来予測情報もあります。