株式投資家が心得ておくべきリスク
もちろん、投資である以上はリスクにも目を向ける必要があります。
競合他社も指をくわえて見ているわけではありません。
特に、自社でサーバーまで手がけるサムスンが自社製基板の採用を強めたり、新光電気工業がCPU向けでシェアを奪いに来たりする戦いは今後も続きます。
また、顧客企業としても特定の1社に依存しすぎるのはリスクであるため、調達先を分散させようとする経営戦略上の力学も常に働いています。
さらに、バリュエーションの面でも、現在のPERが100倍を超えているという点は無視できません。

イビデン<4062> 日足(SBI証券提供)
市場の期待値は非常に高く、会社側が提示する見通しが保守的すぎて上振れるという見方もありますが、一方でAI需要がいつまで続くのか、その透明性は決して高いとは言えません。
株価が急騰している局面では、こうした「不透明感というリスク」が常にあることを認識しておくべきでしょう。
まとめ
イビデンという企業を分析して見えてくるのは、Intelとの過酷な開発で培った「顧客の信頼に最速で応える経営スキル」と、AI時代が求める「難易度の高い基板の量産技術」が見事に合致した姿です。
彼らは時代が必要とする技術を提供し、顧客から投資資金を引き出すほどの絶対的なポジションを築き上げました。
目先の株価の動きに一喜一憂するのではなく、この企業が持つ本質的なポテンシャルと、変化し続けるAI市場の動向を冷静に見極めることが、投資家には求められています。
イビデンは、素晴らしい企業を適切な価格で持ち続けるという長期投資の原則に基づき、しっかりと狙いを定めて向き合っていく価値のある、日本を代表する技術企業と言えるでしょう。
YouTubeでも詳しく解説しておりますのでそちらもぜひご覧ください。
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『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2026年6月24日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。