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小池百合子を圧勝させた「選挙の技術」と鳥越俊太郎「7つの敗因」=ちだい

なぜ鳥越俊太郎は小池百合子の足元にも及ばなかったのか?

鳥越俊太郎は、まったく票を取れませんでした。フタを開けてみれば、小池百合子にダブルスコア以上の大差をつけられて、まったく勝負になりませんでした。敗因はさまざまあります。今回、鳥越俊太郎を応援した皆さんには耳が痛い話だと思いますが、反省しなければ前には進めませんので、書き残しておきます。

1. 鳥越俊太郎の身辺調査ができていなかった

鳥越俊太郎が単なるチンポコ野郎であることは、身辺調査をすれば明らかになることだったと思います。一言で言うなら、そもそも鳥越俊太郎は選挙に出てはいけない人間だったということです。

それでも自民党に勝ちたいばっかりに、ネームバリューで候補者を選んで、あっさりと文春砲に沈む始末です。

2. 淫行報道は本当だった可能性が高い

週刊文春が選挙期間中に記事をぶつけてきたのは、被害者の女性を週刊文春が押さえていたからです。つまり、鳥越俊太郎は「事実無根だ」と誤魔化すしか手がなかったことになります。被害者を名乗る女性が存在することまでは鳥越俊太郎も認めているのです。

本当に事実無根なら「訴えるぞ」と脅すだけではなく、大々的にアピールすることもできたのですが、実際には被害者が存在するので、それさえもできなかったのです。

被害者が名乗りでなくても、けっこうなチンポコ野郎だと評判が立っているので、掘ればいろいろ出てきそうです。極めて脆弱な候補だったと言えます。

3. 政策を語ることができない

もし週刊文春の致命的な報道がなかったとしても、「準備不足」を認めているように、政策を語れず、ただ「安倍政権が許せない」というだけで現れた感が出てしまい、途中で「原発は廃炉にする」などという脱原発層を狙った発言もしていましたが、そんなのはまったく響いていませんでした。

巣鴨で政策を語らずに帰ってしまったことも評判が悪くしました。

4. 支援者たちの傲慢すぎる宇都宮健児叩き

前回の都知事選で98万票を集めた宇都宮健児を強引に下ろし、さらに「応援しろ」とまで言った。この傲慢な行為は、ちっとも民主主義ではありません。

「民主主義って何だ?」「これだ」と言っていた人が、いざ選挙になったら「応援しろ」と強要するわけです。

自由を奪われることを嫌うリベラルの人たちが、自民党に勝たせたくないから自由を奪われるのは当然だという論調に賛成するとは思えません。98万人の中には数万人の熱烈な宇都宮健児支持者たちがいるのですが、彼らに鳥越俊太郎が支持されなかったのです。

5. 厚化粧の批判に乗る頭の悪い演説も不評

ジャーナリストでしたが、演説もうまくありません。一番やってはいけない厚化粧の批判に便乗してしまい、小池百合子票を伸ばす始末です。単なる安倍が嫌いなオジサンにしか見えないので、ネガティブな演説ばかり繰り返している鳥越俊太郎を応援する無党派層は少ない。この国の半分以上は安倍政権を好意的に見ていることを忘れてはなりません。

6. 討論会に出席せずに逃亡したと評判になる

さまざまな討論会に出席せず、最後は池上彰からも逃亡する形となりました。ジャーナリストでありながら政治の突っ込んだ話をされると「分からない」からです。

政策の話ができない人が都知事になって活躍できるとは思えませんので、そういう面では東京都民のためには良かったのかもしれませんが、そんな人間を立候補させた野党4党にも責任があると考えられます。

7. 共産党の大本営発表に共産党員も興ざめ

共産党の機関紙「赤旗」は、鳥越俊太郎の選挙情勢を「横並び」と報じ、ダブルスコア以上の大差で負けた今回の選挙の総括を「大健闘」としていることに対し、共産党員さえもドン引きで、共産党離れが起こる要因を作っていると言えます。

自分たちのすごさを語るために話を盛って報道するなら、新聞である必要がありません。まともな反省ができなければ、同じ失敗を繰り返すだけ。しっかりと反省してもらいたいものです。

他にも敗因はたくさんありますが、そもそもを言えば、「なんで鳥越俊太郎なんだよ!」の一言で終わりです。野党が自分たちで自滅しているとしか思えないのです。これから石田純一でも出しておいた方が盛り上がったと思うほどです。それでも勝てなかったでしょうけど。

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