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【展望】日経平均想定レンジは18500~19500円、週初軟調なら一気の調整も=清水洋介

目先的な過熱感が出てきた今週の日本市場は、日銀次第、為替次第という展開になりそうですが、さすがに週末に3連休を控えていることもあり、調整感が出てくると思います。(清水洋介の株式相場展望 -週報-

今週の株価・為替展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(12/18)

相場見通し

米国市場

先週の米国市場は堅調な展開が続いたもののさすがに上値も重くなりました。積極的に買い上がる材料もないということに加え、クリスマス休暇を控えてしっかりと週末には利益確定売りが出るという感じで、買い一巡感も出ていました。

注目されたFOMC(公開市場委員会)での利上げと年3回の利上げペースということもほとんど織り込まれていたということで特に反応は見られず、ドル高に振れたことでドル高を嫌気する動きも出てきました。

今週はクリスマス休暇を控えての手仕舞い売りに押される展開になりそうです。買い手がかりとなるような材料にも乏しく、想定通りの利上げが行われたということもあり、「トランプラリー」と言われた上昇も一服となって来そうです。

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ここまで押し目らしい押し目もなかったのですが、日柄調整となるか、一気に値幅の調整となってくるものと思います。いったん調整感が強まると今度は「戻れば売り」というような感じで上値が重く、上値が重くなるとさらに売られるということもありそうです。

今週は水曜日に中古住宅販売、木曜日にはGDP(国内総生産)確報値や耐久財受注、個人消費支出・個人所得、シカゴ連銀活動指数や新規失業保険申請件数、FHFA住宅価格指数や景気先行指数が発表されます。金曜日は新築住宅販売が発表になり、週末がクリスマスということでクリスマス休暇シーズンとなって来ます。

日本市場

先週の日本市場は日経平均は上値は重いながらも5日すべて高く、前週から9連騰となりました。12月に入ってからは2日安いだけで目先的な過熱感がかなり出ています。円安を好感してということですが、日銀の買い期待が根強いことや空売りが積み上がっているということも堅調な要因となっています。

米国の利上げをきっかけに手仕舞い売りが出る場面もあったのですが、買い戻しを急ぐ動きもあって値持ちがよく、値持ちの良さを見てさらに買い戻しが入るという状況でした。

今週の日本市場はクリスマス休暇シーズン入りということで閑散小動きとなりそうです。さすがに目先的な過熱感が強いことや週末の米国市場が軟調となったことで、週初から手仕舞い売りが嵩んでくる可能性が高いと思います。

ただ、日銀買い期待が根強いことで、少し下がるとすかさず買戻しが入るということになるのでしょうから、日銀が買っても上がらないということになれば売り急ぐ動きも出てくるのだと思います。

日銀次第、為替次第という展開になりそうですが、さすがに週末に3連休を控えていることもあり、調整感が出てくると思います。

今週は月曜日に貿易収支や半導体製造BBレシオが発表され、火曜日には国内粗鋼生産や百貨店売上高、コンビニエンスストア売上高が発表になります。水曜日には全産業活動指数やスーパー売上高、が発表になり、木曜日には毎月勤労統計が発表され、金曜日は天皇誕生日ということで休日、週末は3連休となります。

Next: 米国市場テクニカル分析~先週の安値を下回れば一気の調整も

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