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水を輸入に頼る国・シンガポールが中国の脅威に備えて準備していること=三橋貴明

「空気以外は全て輸入」と自虐するシンガポールの生存戦略

というわけで、シンガポールは南シナ海問題で中国批判の立場をとり、対中外交がぎくしゃくしています。シンガポール海軍とベトナム海軍の連携も、間違いなく中国の琴線に触れるでしょう(もちろん、それでもやるべきですが)。

シンガポールは、「水」をマレーシアから輸入しています。シンガポールにとって、マレーシアは切っても切り離せない関係であり、同時に最も警戒するべき国と言えます。そのマレーシアのナジブ政権は、中国の直接投資を呼び込む政策をとっています。それに対し、マハティール元首相やムヒディン・ヤシン前副首相が批判を展開する事態になっています。

シンガポールは、シンガポリアンが「空気以外は全て輸入」と自虐的に表現するように、水、食料、土、木々、労働者と、経済あるいは「生活」の多くを輸入に頼っています。特に、生きる上で必須の「水」を依存しているマレーシアに対しては、他国とは異なる視点を向けなければなりません。

そのマレーシアに中国が投資を増やし、関係を深めていっている。とはいえ、通商国家の代表株であるシンガポールは、南シナ海の中国の内海化に対し、異を唱えなければならない

日本国民にとっては当然ですが、中国の台頭はシンガポリアンに対しても安全保障に関する「新しい局面」をもたらしつつあるのです。

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三橋貴明の「新」経世済民新聞』2017年2月24日号より

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