公明党・大阪市議団は有権者を裏切るのか?
しかも、この問題は、それだけには留まりません。
そもそも公明党・大阪市議団は、一昨年の住民投票に「賛成」した時の公式の「見解」から、「都構想=大阪市廃止」に対して「反対の姿勢に変わりはありません」と明言しつつも、「最終的には、住民投票をもって住民の皆さんが決定をすべきであるとの結論」に至ったとのことから、「住民投票それ自身には賛成する」という、複雑な「断腸の思い」の決断がなされた様子を伺い知ることができます。
※https://www.komei-osaka.jp/blog/2015/01/005408.html
なぜ、公明党・大阪市議団の皆さんがこのような「断腸の思い」をされたのかについては、既に複数のメディアに記載されていますので、敢えてここでは「直接」言及はいたしませんが――。
(※ご関心の方は、例えば、下記をご参照ください)
※http://www.sankei.com/west/news/150210/wst1502100001-n1.html
※https://dot.asahi.com/wa/2015080400115.html
※http://npn.co.jp/article/detail/41206155/
――とにかく、公明党・大阪市議団の皆さんは、極めて微妙な立場の中、『ギリギリの筋』を通すという趣旨で、「私たちは『都構想』に反対だが、万一、市民が賛成するというのなら、私たちはそれに従います」と、「住民投票結果を徹底的に尊重する」ということを、『唯一つの論拠』として、住民投票それ自体に賛成されたのです。
だとするなら、公明党・大阪市議団の皆さんは、今、「住民投票結果を尊重する」責務を、他の度の党や会派よりも格段に大きくお持ちのはずなのです。もしここで前言を翻し、大阪市民の民意である「住民投票結果」を軽んじる様なことがあれば、あのときの、「公式見解」そのものが、「ウソ」であったと言われても、否定しようがないのではないでしょうか。
そして、そういう「ウソ」をついたということになれば、今まで公明党・大阪市議団の皆さんを支えてこられた有権者の皆さまを「裏切る」こととなるのではないでしょうか――。
公明党・大阪市議団やその支持者の皆さん、そして日本全国の皆様方に、この問題を是非、真剣にお考え頂きたいと思います。それが、「大阪を守り」、ひいては「日本を守る」ために求められているのではないかと――筆者は大袈裟でも何でもなく、真剣に感じています。
――もしも、公明党・大阪市議団の皆様から、上記について公式にご回答いただけるなら、筆者は喜んで耳を傾けたいと思いますし、そのご回答を、支持者の方、大阪市民の方を含めた日本国民皆様に聞いていただきたいと思います。
p.s.1
「大阪都構想」とは一体何であったのか――ご関心の方は是非、下記を改めてご一読ください。
※http://www.amazon.co.jp/dp/4166610201
p.s.2
リアルタイムな、現在進行形の「大阪府市問題」にご関心の方は是非、下記シンポジウム(4月8日、於:大阪市立大学)にご参加ください!
※http://satoshi-fujii.com/symposium8/
p.s.3
「小池都政」問題は、確実に「橋下大阪市政」問題の延長線上に位置するもの。この問題にご関心の方は、是非、下記をご一読ください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4761526106
『三橋貴明の「新」経世済民新聞』2017/2/28号より
無料メルマガ好評配信中
三橋貴明の「新」経世済民新聞
[無料 ほぼ日刊]
●テレビ、雜誌、ネットで話題沸騰!日本中の専門家の注目を集める経済評論家・三橋貴明が責任編集長を務める日刊メルマガ。三橋貴明、藤井聡(京都大学大学院教授)、柴山桂太(京都大学准教授)、施光恒(九州大学准教授)、浅野久美(チャンネル桜キャスター)、青木泰樹(経世論研究所 客員研究員)、平松禎史(アニメーター・演出家)、宍戸駿太郎(國際大学・筑波大学名誉教授)、佐藤健志(作家・評論家)、島倉原(評論家)、上島嘉郎(ジャーナリスト/元「正論」編集長)などの執筆陣たちが、日本経済、世界経済の真相をメッタ斬り! 日本と世界の「今」と「裏」を知り、明日をつかむスーパー日刊経済新聞!