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米国株を空売りする天才アインホーンは「成長の罠の罠」に敗れるのか?=東条雅彦

アインホーンが恐れる「新しいパラダイム」とは?

アインホーンは「新しいパラダイムが出てきたのだろう」と発言しています。一体、この「新しいパラダイム」とは何を指しているのか?

私の考える「新しいパラダイム」は次の通りです。

第4次産業革命(AI革命)が起動し始めている
 ↓
・国境を超えて事業を拡大するハイテク企業の成長が止まらない
 ↓
・まるでベンチャー企業を評価するように、純利益よりも営業キャッシュフロー売上高に力点をおいて財務的な評価を行わざるを得なくなってきた

成熟企業の場合は純利益で評価できますが、ベンチャー企業を評価する際には「純利益」は使えません。

アマゾン、ネットフリックス、テスラ等の企業は、生まれたての「ベンチャー企業」のような資本政策を採用しています。つまり、純利益を出すことよりも事業拡大を優先しているのです。

そして、テクノロジーを武器にしている企業は国境を超えて、全世界の市場を同時並行で開拓しています。そのため、企業のライフサイクルの「成長期の期間」が異様に長くなってしまっています。以下の図はそのイメージです。

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実際に、アマゾンの成長がいつまで続くのかを正確に予想できるアナリストはいないでしょう。

シーゲル博士は「成長株には既に将来の成長が株価に織り込まれている」ことが多いという事実を捉えて、「成長の罠」だと定義していました。そして、成長期に投資を開始した投資家は、その企業の成長力が衰えて、成熟期に移行したタイミングでメッキが剥がれ、株価が暴落してしまいます。そして、「あんなにスゴイ成長力を誇っていたのに…なぜ? 投資しなければよかった」と後悔するケースが多かったのです。

ところが、最近では成長株に投資している投資家自身が、「あれ? 事業も株価も一体、どこまで伸びるの?」と逆に驚くような状況になっています。

「成長の罠」の罠とも呼べる現象が巻き起こっているのです。

Next: 異変はやはり「リーマンショック」以降に起きていた

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