「売る」と決めた奴がいる！？株安・ドル安・原油安で今週は大波乱も

「ナイフ」は再び落ちるのか？週明けの株式市場は大波乱の予感

週末のダウ平均は300ドル超の急落

週末に買った日本の投資家が祈った、11日（金）のNY市場は大幅安に。

• ダウ平均：17265.21（-309.54 -1.76%）
• S&P500：2012.37（-39.86 -1.94%）
• ナスダック：4933.47（-111.71 -2.21%）
• CME日経平均先物：18745（大証終比：-465 -2.49%）

ダウ平均が300ドル超の急落、原油がきょうも売りに押されネガティブな雰囲気。直接の売り材料は見当たらない！？これが怖い…「売る」と決めた奴がいるはず。シカゴ日経平均先物円建は一気に19000円を突き抜けた。

NYダウ 日足（SBI証券提供）

WTI原油先物 日足（SBI証券提供）

米ドル/円 日足（SBI証券提供）

シカゴ日経平均先物円建 日足（SBI証券提供）

1. 原油の売りが継続し、市場はネガティブな雰囲気を強める
2. 15-16日のFOMCを控えロングポジションの調整も強まった模様
3. オフショア人民元が下落、先行き懸念を強める

といった状況に。

中国人民銀行による人民元についての見解に懸念

中国人民銀行がアナリストによる分析記事をウェブサイトに掲載。中国の公式な外国為替市場である中国外国為替取引システム（CFETS）が、新たな人民元指数を発表と。

中国人民銀行（中央銀行）は11日、通貨人民元について、投資家は対ドルばかりでなく通貨バスケットに対する為替レートも参照すべきとのアナリストによる分析記事をウエブサイト上に掲載した。

それによると、中国の公式な外国為替市場である中国外国為替取引システム（CFETS）はこのほど新たな人民元指数を発表。同指数は人民元の価格変動を一層包括的に反映する可能性があると指摘した。
出典：人民元、通貨バスケット相場も参照すべき　中銀が分析記事掲載 – ロイター

「対ドルでは人民元は下落しているものの…他の通貨バスケットに対しては若干ではあるが上昇している」との見解から、まだ下げ余地があると人民銀行自身が指摘しているのでは？との疑念が高まる。

投資家は「人民元下落、中国の消費圧迫、中国からの資金逃避→世界経済へ悪影響」との連想を持つ。

これは、やっぱり誰か「確信犯」がいそうだ。来るFOMCでのFRBの利上げ判断は果たして市場の懸念や不安を吹き飛ばす真のバズーカになるか？

レコン・キャピタル・パートナーズ最高投資責任者、ケビン・ケリー氏の発言
「世界成長をめぐる不透明感が強く、それが年末のポジション形成に織り込まれている」
「きょうの売りは広範囲にわたっている」
「ここまで相場が下げているのは隠れる場所がないためだ」
「米利上げとドル高を見込んで中国が実際に自国通貨を切り下げた8月の再来のようだ」
出典：米国株（11日）：Ｓ＆Ｐ500種は２カ月ぶり大幅安－商品株に売り (1) – Bloomberg

週明け、大波乱の予感。「ナイフ」は再び落ちるのか？

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