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日本版を作れば成功する?米国テレビ市場を牽引する「ROKU」のビジネスモデルと成長戦略=シバタナオキ

「Apple TV」やAmazonの「Fire TV」が販売される前から、米国テレビ市場で安定した人気を誇っている「ROKU」をご存知でしょうか?今回はROKUの決算書を紐解きながら、コロナで加速したストリーミング視聴の最前線をお伝えします。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2020年6月9日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

日本版「ROKU」を作れば成功する?

今日の記事では、アメリカのテレビ市場で安定的に成長しているROKUのビジネスについて考察していきたいと思います。

私の記事で過去に何度かROKUを取り上げたことがありますし、日本でメディア関係のビジネスをされている方には「一刻も早く日本版のROKUを立ち上げたほうが良い」とおすすめをしているのですが、日本でまだまだ立ち上がる気配がありません(もしROKUのようなビジネスをこれから始めたいというスタートアップの方がいらしたら、個人的に投資も検討したいと思いますのでぜひご連絡ください! )。

参考:Q1 2020 Roku Earnings Conference Call (2020/5/7)

「ROKU」のビジネスモデルその1:ハードウェアビジネス

ご存知の方も多いかもしれませんが、ROKUのビジネスモデルを簡単にご紹介します。

ROKUの1つ目のビジネスは、テレビに接続するセットトップボックス(外付けのデバイス)を販売するという「ハードウェアビジネス」です。

日本では、Amazonの「Fire TV」や、「Apple TV」が主流になっていますが、アメリカでは「ROKU」が2008年からいち早く外付けのセットトップボックスの販売を開始したこともあり、マーケットシェアを伸ばしました。

Wi-Fiのネットワーク環境があれば、このデバイスをテレビに繋ぐと簡単にストリーミングでコンテンツ視聴が可能になります。

以前はアメリカでテレビの主流だったケーブルテレビ視聴者の多くがROKUを利用するようになり、ケーブルカッターとして一躍脚光を浴びました。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/Roku

出典:Roku.com

出典:Roku.com

この写真のようなHDMIケーブルで接続する小さなボックスとリモコンを50ドル程度(約5,000円~)で販売しています。

「ROKU」のビジネスモデルその2:プラットホームビジネス

ハードウェアを別売りするだけではなく、テレビに内蔵するOSとして搭載されているケースも増えてきています。

出典:Roku.com

出典:Roku.com

いわゆるテレビの入り口であるリモコンとOSを押さえるというのがROKUの1つ目のビジネスになり、2つ目のビジネスはその上でのプラットホームビジネスです。

主な収益源は「課金」と「広告」になります。ユーザーがテレビを見るたびにROKUのホーム画面を経由することになるので、そこから自社コンテンツに誘導し、広告でのマネタイズ機会を増やしていくのが2つ目のプラットフォームビジネスです。

Next: まず2020年1月から3月の四半期の売上を見てみると、前年同期比+55%の――

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