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日本版を作れば成功する?米国テレビ市場を牽引する「ROKU」のビジネスモデルと成長戦略=シバタナオキ

成長スピードの速さが最大の売り

まずはじめに、2020年1月から3月の四半期の売上を見てみると、前年同期比+55%の$320.8M(約321億円)と大変高い成長率を誇っています。

粗利益に相当するTotal Gloss Profitは、前年同期比+40%で$141.1M(約141億円)と、こちらも好調です。グロスマージン(粗利)率は前年の各四半期から40%程度を維持しており、今四半期も44%と高い水準となっています。

営業利益はマイナス$55.2M(約55億円)とまだ赤字の会社ではありますが、成長スピードの速さが最大の売りだと言えるでしょう。

今日の記事ではROKUの3つの主要なKPIを取り上げていきたいと思います。1月から3月の四半期と4月の速報値も決算資料の中で公開されているので、両方を合わせて比較しながら読み取るように進めていきます。

KPIその1:アカウント数

ROKUが重要視する1つ目のKPIは「アカウント数」です。

上の表を見ると、2020年の3月末時点で3,980万人ものアクティブな会員がおり、前年同期の2,910万人から+37%と驚異的なスピードで成長しています。

In Q1 2020, player unit sales continued to be robust, up 25% year-over-year. Roku TV models, produced and sold by our TV OEM partners, account for more than one in three smart TVs sold in the U.S. and more than one in four smart TVs sold in Canada.

出典:https://ir.roku.com/static-files/a64e60d9-5171-4ddb-8395-88318ddfd490

2020年の1月から3月にアメリカで販売されたテレビの3分の1以上に相当にするテレビにROKUのOSが内蔵されいます。テレビの入り口とリモコンを押さえるというROKUの戦略がますます加速していることが読み取れます。

The acceleration of growth in new accounts and viewership continued in April.
Active accounts grew roughly 38% versus last year, driven by a year-over-year (YoY) increase in new accounts of more than 70%.

出典:同上

4月以降のアカウント数の成長を見ると、前年同期比+38%と非常に早いペースの成長が続いていることが読み取れます。

KPIその2:視聴時間

2つ目の重要なKPIは、「視聴時間」です。

上の表によれば2020年の1月から3月の四半期の総視聴時間は132億時間でした。前年同期比+49%となっており、このKPIが売上との相関が最も高いKPIになるのではないでしょうか。

Streaming hours rose by roughly 80% year-over-year, driven by an increase in streaming hours per account of approximately 30%.

出典:https://ir.roku.com/static-files/a64e60d9-5171-4ddb-8395-88318ddfd490

4月以降の数字を見ると、総視聴時間は前年同期比でなんと約80%も伸びています。なかでもアカウントあたりの視聴時間が約30%伸びているのが最大の要因だと書かれています。

新規利用者の増加もありますが、既存の利用者がコロナショックで巣ごもりの時間が増えたことで、ストリーミングコンテンツの視聴時間が増えたということではないでしょうか。

Next: 3つ目の重要なKPIは、ユーザー1人あたりの売上を示す「ARPU」――

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