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アメリカ人の死因、第3位に「医療ミス」!医療崩壊はコロナと無関係=浜田和幸

新型コロナウイルスの感染者数・死亡者数ともに世界1位となっているアメリカ。しかし、コロナに関係なく年間25万人以上もの人が医療ミスにより命を落としているという驚きの数字が発表された。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2020年8月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

トランプまでマスクを付けるレベル

新型コロナウイルスの猛威は収まる兆しが見えない。

毎日、世界での感染者数や死者数を発表しているのがアメリカのジョンズ・ホプキンス大学である。この大学は、医学分野では世界的な権威を誇る研究機関にほかならない。

そして、新型コロナウイルス「COVID-19」の感染者や死者の数で世界を圧倒しているのがアメリカだ。

トランプ大統領は当初「暖かくなれば自然に消滅する。心配要らない。マスクなどは弱虫が付ければいい。自分には必要ない」と豪語していた。

しかし、連日、感染者は増える一方で、大統領の側近の間でも感染が拡大するに及んで、ようやく「感染は当面、終息しそうにない。自分もマスクを付けることにした」と方針転換。

これまではニューヨーク州が最悪であったが、フロリダ州が感染者数でトップに躍り出た。

当初、大統領選挙に向けた共和党大会をフロリダ州で予定していたトランプ大統領であるが、急遽、開催地を変更せざるを得なくなった。

死因の第3位は「医療ミス」

アメリカではどうしてこれだけ事態が悪化してしまったのか。実は、そこには医療現場の崩壊という深刻な問題が隠されている。

冒頭に紹介したジョンズ・ホプキンス大学によれば、「アメリカでは毎年、25万人以上が医療ミスによって命を失っている」という。別の調査によると、その数は44万人にも達するというから驚く。

アメリカ人の死亡原因の第1位は心臓疾患で、第2位はガンである。

そして第3位が「医療ミス」というわけで、コロナでの死者よりはるかに多い。

また、25万人と44万人の違いは「医療従事者、葬儀社、保険会社などは死因に医療ミスと記載することを避ける傾向があるため」と指摘されている。

なぜ、これだけ医療ミスが頻発するのだろうか。

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