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コロナで東京の物件は安くなったか?不動産投資のプロが独自データで分析=姫野秀喜

中野区に目立った動き

最後に23区内では、何区が最も高利回り物件を出しているのかを見てみます。

以下の図表は、2018年〜19年と直近(19年11月〜20年8月)の高利回り物件の登録件数を表にしたものです。データ集計期間が異なるため、件数同士の比較は意味がありませんが、傾向は見ることができると思います。

この表では、高利回り上位4区は相変わらず「足立区」「江戸川区」「練馬区」「板橋区」です。次いで「葛飾区」や「大田区」などが顔を出すといった具合で大きな傾向に違いはありません。

ただ、直近10か月で見ると、少しだけ特殊な動きをしているのが「中野区」です。中野区の物件は人気があるため、価格が高止まりし、利回りが出ないことが多いのですが、直近10か月で、すでに10件もの高利回り物件が出ているということが見て取れます。

2018〜19年では5件だったのが、10か月で10件はなかなかの躍進ぶりです。思い返すと、そういえば、弊社のお客様も今年になって中野区の高利回り物件を購入されていました。

平均すると1か月に1件程度は中野区の高利回り物件が出ているということなので、どうしても中野区で買いたいという人はチャンス到来かもしれません。

まぁ、東京23区及びその近郊で年間4万件出てくる物件の中のたった10件なので、確率は4万分の10です。非常にレアですが、宝くじよりは確率が高そうですね。

額に汗して優良物件を探すしかない

てなわけで、コロナの影響で物件どうなる?ってことをデータで分析してみたのですが、微妙な上昇傾向は出ていますが、めっちゃ高利回りになることはないという感じです。

不動産は景気の遅行指標なので、値下がりするとしてもまだまだ先のことだと思います。それから、多少値下がりしたとしても、めっちゃ良い物件は少ないままです。なので、めっちゃ良い物件を買うためには、知識をつけ、時間と労力を惜しみなくつぎ込むしかないです。

あなたが100億円の現金を持っている人でもない限り、良い物件の情報が向こうからやって来ることはありません(現金100億円も持ってたら、詐欺師や怪しいブローカーもたくさん寄って来るとは思いますが…笑)。

良い物件の情報は、自分から取りに行くしかありませんので、額に汗して探しましょう!コロナで自粛に飽きたのか、うちにくる投資家さんは最近めっちゃ頑張っています。ZOOMなどでも物件千本ノックをできるようになったので、効率が良くなりました。

まぁそういう意味ではコロナは嫌だけど、オンラインなどの新しい不動産投資スタイルを確立するきっかけになったのかもしれませんね。

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image by:voyata / Shutterstock.com

1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』(2020年9月3日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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