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なぜAppleはコロナ直撃の4-6月も成長?フォートナイト訴訟にも強気のワケ=シバタナオキ

iPhone 四半期売上 $26.4B(約2.64兆円) YoY +1.7%

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2020年1月-3月の四半期のiPhoneの販売台数は大きく減速しましたが、4月-6月の四半期は、iPhoneの中でも特に「iPhone SE(2nd gen)」の販売が好調でした。

iPhone SEは、iPhone 11Proと同じスマートフォンの中で最速のチップを搭載しているのに安価であることで人気が出ました。販売価格が$399(約4万円 *日本での販売価格は44,800円)と最安価格帯であっため、iPhone SEの販売台数は伸びましたが、iPhone全体としての売上は微増となりました。

Mac 四半期売上 $7.1B(約7,100億円) YoY +21.6%

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リモートワークや遠隔学習でPCを買い換える、新たに購入する需要が高まったため、最新機種のMacbook Pro 13インチの販売が好調でした。

この四半期で新しくMacを購入した4人のうち、実に3人が初めてMacを購入したユーザーということが驚きです。

既存ユーザーから不満の多かったバタフライキーボードを改善したことも奏功し、Mac購入者の製品満足度は96%と大変高い満足度となっています。

iPad 四半期売上 $6.6B(約6,600億円)YoY +31%

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PCと同じくリモートワークや家時間、遠隔学習の影響による需要の高まりで、購入者が増えたと考えられます。

新しくiPadを購入した3人のうち2人が初めてiPadを購入したユーザーでした。コロナをきっかけに、今までiPhoneだけを利用していたユーザーが、画面の大きなMacやiPadを併用するようになったとも考えられます。

iPadの満足度も大変高く、97%の製品満足度となっています。

ウェアラブル等 四半期売上 $6.5B(約6,500億円) YoY+16.7%

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Apple Watchや、Apple TV、AirPodsなどのウェアラブルやホームアクセサリーは、YoY+16.7%と、一見順調に成長しているように思えますが、実は2019年の第4四半期までは売上高前年同期比が+30%以上で成長していたので、成長率としては鈍化しています。

成長率が鈍化した要因は、コロナの影響でApple Store(店舗)がクローズされていたことだと考えられます。

実際に店頭で試用したり、説明を聞いて納得してから購入したいというユーザーが購入できなかったためではないでしょうか。

現在日本のApple Storeは、営業時間を短縮して、ストア内の人数制限をした上で営業を再開しているようです。

Next: App Storeほかサービス売上も絶好調。ただしゲーム開発元との対立も

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