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なぜAppleはコロナ直撃の4-6月も成長?フォートナイト訴訟にも強気のワケ=シバタナオキ

Appleはコロナ禍中の2020年4-6月の四半期決算でも、売上・利益ともに投資家の予想を上回る業績を達成しました。その内訳を見ながら今後の課題と展望を分析します。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

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※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2020年9月14日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

コロナ禍でも売上・利益ともに2桁成長

今回はコロナ禍中の2020年4月-6月の四半期決算で、売上・利益ともに投資家の予想を上回る業績を達成した「Apple」の決算について見ていきたいと思います。

セグメント別の売上成長率を見たのちに、プロダクト毎の成長要因について考察していきます。
※参考:Apple Inc. FY 20 Third Quarter Results(2020/7/30)

左の赤枠が今四半期、右の数字が前年同期を示しています。

四半期の売上高は前年同期比(YoY)+11%の$59.6B(約5.96兆円)、売上の内訳としてはプロダクト売上がYoY+約10%で$46.5B(約4.65兆円)、サービス売上はYoY+14.8%で$11.5B(約1.15兆円)となりました。

コロナ禍にありながらも、プロダクト売上とサービス売上がそれぞれ2桁成長を遂げています。四半期の営業利益はYoY+13.4%の$13B(約1.3兆円)と、利益もしっかりと成長しています。

プロダクト売上の内訳とサービス売上の前年同期比較

左の赤枠が今四半期、右の数字が前年同期を示しています。

・iPhone:$26.4B(約2.64兆円) YoY+1.7%
・Mac(PC):$7.1B(約7,100億円) YoY +21.6%
・iPad:$6.6B(約6,600億円) YoY+31%
・ウェアラブル・ホームアクセサリー:$6.5B(約6,500億円) YoY+16.7%
・サービス:$13.2B(約1.32兆円) YoY+14.8%

プロダクトの中でも、MacとiPadの売上が前年同期比で特に大きく成長していることが分かります。ここからは、プロダクトの販売状況をひとつずつ見ていきましょう。

Next: iPhoneの売上は微増止まり?アップルを成長させた製品とは

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