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米大統領選、どちらが勝っても投資家が見るべき指標は1つ。買うべき株は?=栫井駿介

確実なリターンのために必要なこと

そこで問題となるのが、時間軸です。

目先追い風が吹いているDX関連銘柄は、比較的早期に業績が拡大し、割高でなければそれに合わせて株価も上がる可能性が高いと言えます。

一方、長期で成長する可能性がありながら、コロナの影響を受けるような銘柄の株価はすぐに回復する見込みは薄いでしょう。

ここだけ見ると前者の方が良い気がしますが、すでにある程度上がっているので、株価の上昇余地は限定的です。したがって、ある程度上がったら機敏に乗り換えていく必要があるでしょう。

一方の後者は、なおも売られ続けているので、長期業績に対する割安感は日に日に増しています。このような銘柄を今のうちにしこたま仕込んでおけば、あとは放っておくだけで数年後爆発的なリターンになる可能性があります。こんな銘柄を見つけられたら、投資としてはとても楽でしょう。

どちらが良いか、決定的なものはありませんから、私としてはこれらを両睨みで良いと考えます。一方では機動力を重視して目先で良さそうな銘柄を物色し、一方では大きく売り込まれた銘柄をしつこく仕込む。これでそれなりに安定したリターンになるでしょう。

もっとも、どんな銘柄でも相場全体の流れには逆らえません。買うとしたらどちらにしても相場が下がったときです。絶望にあふれている時に「良い株」を買うことができれば、その後のリターンは保証されたようなものです。

そこで必要となるのは「良い株」を見つける選球眼です。やることがないときは企業を調べて選球眼を磨き続けましょう。

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image by:vesperstock / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2020年11月2日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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