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なぜiPhone12発売遅延でも増収?コロナ下でAppleの業績が伸び続ける訳=シバタナオキ

地域別売上:中国で大幅スローダウン

下表は、地域別の売上を表しています。

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北米:$30.7B(約3.07兆円)、YoY+4.69%
ヨーロッパ:$16.9B(約1.69兆円)、YoY+13.07%
日本:$5.02B(約5,020億円)、YoY+0.82%
日本・中国以外のアジア:$4.13B(約4,130億円)、YoY+12.99%
中国:$7.95B(約7,950億円)、YoY-28.63%

地域別で見ると、北米と日本は微増、ヨーロッパ及び日本・中国以外のアジアは2桁増、そして、中国は-28%と大幅な下落となっています。地域差が顕著に現れた結果となりました。

では、他地域に比べて、なぜ中国はここまで売上が落ち込んでいるのでしょうか?

こちらに関して、Apple CEOのティム・クック氏は次のように述べています。

Apple falls as strong iPad and Mac sales don’t make up for iPhone decline
A larger percentage of China revenue is made up of new iPhones. And so that’s the reason the number for the total quarter started with a minus sign. But given what we see in the early going with the new iPhones, we’re confident we’ll grow in Q1

出典:Apple (AAPL) earnings Q4 2020(2020年10月29日配信)

「中国における売上の大半は新型iPhoneで成り立っているため、他地域に比べて新型iPhoneの発売遅延による影響を大きく受けた」と言っています。

前でのコメントで注目すべきは、「新型iPhone(iPhone12)の初速状況から次の第1四半期(Q1)では増収を確信している」とも述べていることです。

実際の数字はまだわかりませんが、今四半期決算の中国の減収は、新型iPhone発売遅延による一時的なものである可能性が高いと言えるでしょう。

次のQ1では、例年のQ1とは異なり新型iPhoneの発売日が期間内に含まれているため、前年同期比で大きな増収となるかもしれません。

Next: 製品別売上ではiPhoneが苦戦、それ以外は増加へ

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