製品別売上は「iPhone」で苦戦
続いて、製品別の売上を見ていきましょう。
内訳を見ると、以下の2つのカテゴリーがアナリストの予想を超えて、絶好調となっています。
Mac : $9.0B(約9,000億円)、YoY+28%
アナリスト予想 $7.93B(約7,930億円),
2)
iPad : $6.8B(約6,800億円)、YoY+46%
アナリスト予想 $6.12B(約6,120億円)
この2つのカテゴリーは、今四半期中に新製品の販売があったことに加え、新型コロナウイルスによるWFH(Work-From-Home)の増加が後押しとなり、前四半期の売上(MacはYoY+22%、iPadはYoY+31%)を超える成長となりました。
「Macと後述するServiceが売上を牽引し、第4四半期として過去最高の売上を記録した」とティム・クックCEOはコメントしています。
iPhoneの売上は、$26.44B(約2.6兆円)でYoY-20.7%となっています。
今回の大幅な減収の最大の要因は、中国の減収要因と同じく、新型iPhoneであるiPhone12の発売遅延です。
そのため、次の四半期にどこまで成長できるかに注目です。
iPhone以外は増加へ
Apple MusicやApple TV+、AppStore、Apple Arcade等の売上を含む、Appleが注力している「Services」の売上は、$14.55B(約1.5兆円)でYoY+16.3%となっており、引き続き好調です。
Servicesの領域では、2020年10月末より「Apple One」というAppleのサービスをパッケージ化したサブスクリプションサービスの提供が開始されました。
上図のように、「Apple Music、Apple TV+、Arcade、iCloud」をパッケージ化してお得な価格で提供しています。
ちなみに、米国では、最上位プランとしてPremierプランも用意されており、Apple News+及びApple Fitness+がパッケージに含まれています。
最後に、この四半期に新シリーズが発売されたApple Watch、AirPods、Apple TVのデバイスなどが含まれる「ウェアラブル・ホーム・アクセサリー」の売上は、$7.88B(約7,880億円)でYoY+20.9%となっています。こちらも引き続き好調です。