今月3日に召集された臨時国会。自民党の生稲晃子議員やれいわ新選組の水道橋博士議員など、先日の参院選で当選したばかりの新人議員らの初登院が各メディアで報じられるなか、NHKがこの臨時国会の模様をまったく中継しないことに対して、不満の声が噴出しているようだ。
多くの視聴者が
臨時国会中継を望んでも
かたくなに放映しないNHK
内部で 不味いことがあるとしか思えない
公共放送では無い局なら
受信料を とることは無い‼️— ポンキチ (@JRCkdGzdQL5m2Gj) August 3, 2022
僅か3日間の臨時国会すら中継しないのですね。
この時間帯において国会中継より大事な番組があると思えません。受信料で成り立っていることをもっと自覚すべきです。#NHK— 向井明 (@denmei6350) August 3, 2022
僅か3日しか会期のない今般の臨時国会すら中継しない「公共放送」とは一体何なのかNHKを問い質したい。NHKといえば、3月末から2ヶ月近くも国会中継をしなかったのも記憶に新しい。受信料の徴収ばかりに躍起となる以前に、きちんと「公共」性のある放送に徹するのが先決ではないのか。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) August 3, 2022
確かにここ数日のNHKの番組編成を見てみると、国会中継がある時はよく短縮される朝の情報番組『あさイチ』も、3日・4日はとも9時55分まで放送され、また4日は大雨災害の報道のためにニュースの枠が拡大される時間帯があったものの、全体的にはほぼ通常通りといった編成。
このことに対し、SNS上からは「臨時国会中継を望んでもかたくなに放映しないNHK」「この時間帯において国会中継より大事な番組があると思えません」などといった多数の批判が。さらに「公共放送とは一体何なのかNHKを問い質したい」といった厳しい声まであがっているというのだ。
旧統一教会絡みの報道をスルーするNHK
今回招集された臨時国会の会期はわずか3日間。立憲民主党など野党側は、安倍元総理の国葬に関する審議を行うことを求めたものの、自民党がこれを拒否。最終的には臨時国会閉幕後に閉会中審査を行うことで、与野党が折り合ったという。
よって今回の臨時国会では、正副参院議長や空席となった各委員会の委員長を選ぶことなどに留まり、審議らしい審議はほとんど行われない予定。ゆえにNHKは中継を行わないといった判断に至ったとも推測されるが、とはいえそんな事情にもかかわらず、先述のようなNHK批判が湧きあがるというのは、ひとえに旧統一教会を巡るNHKの報道姿勢に対し、巷で不満がかなり燻っているからに他ならないだろう。
安倍元総理銃撃事件が発生した後、そう遅くはない段階で取沙汰され始めた銃撃犯と旧統一教会との関係性。各メディアは当初こそ「特定の宗教団体」といった濁す表現を用いたものの、次第に旧統一教会の名前を出しはじめたのに対し、NHKは頑なにその名を出すことを避け続けたというのは、これまで多くの人々が指摘するところ。
また民放局がここに来て、旧統一教会にまつわる様々なトラブル、さらにそんな旧統一教会と自民党との抜き差しならない関係性に関して、かなり精力的に報道しているのに対し、NHKの報道番組などではそれらに触れられることがほとんどなく、この問題を扱うことに相当消極的なのは明らかな状況だ。
NHKがそこまで旧統一教会にまつわる問題をスルーする理由としては、信教の自由を尊重するため報道には慎重になっているといった話や、政権与党である自民党への配慮や忖度などが挙げられているが、なかでも根強いのは、すでにNHK内には旧統一教会の息がかかった人材が多く入り込んでいるからだという見方。
そのことを裏付ける話として、Eテレで放送されている番組のセットとして並んでいる本棚の本のなかに、なぜか旧統一教会の創立者である文鮮明氏の著書が複数冊含まれていたことが“発掘”され、ネット上で大いに話題になったのも記憶に新しいところだ。
別の回では、なんと2ヶ所に置かれている(同じ本)ことも判明
これでたまたまなんて言い訳は許されない pic.twitter.com/mYhy2sb4kC— SallyNZ🇳🇿 (@sallymalachite) July 20, 2022
一般視聴者の信用も大幅に目減りか
いっぽう、NHKが旧統一教会の報道に消極的な理由としてさらに挙げられているのが、教団からの抗議を恐れているという説。その抗議をきっかけにして、信者総出による組織的な受信料拒否運動に発展することを、特に危惧しているというのだ。
信教の自由への尊重などといった理由ならともかく、仮に受信料収入の減少を恐れて旧統一教会の報道をスルーしているというのなら、報道機関としてこれほどまでに情けない話はないのだが、逆にそういった姿勢を取り続けたことで、ここに来て別の筋からの“受信料の不払い”の動きがリアルタイムで加速中……そんな見方も浮上している。
NHKに受信料を支払いたくない人はRTお願いします。#もうNHKに金払いたくない pic.twitter.com/1GXYh2WqJS
— 大神 (@ppsh41_1945) August 2, 2022
NHKだけ見てたら世の中で何が起きてるかわからない#もうNHKに金払いたくない
— のお💙💛🌻 (@taca_AntiLDP) August 2, 2022
今日の国会中継がNHKであるんかと思ったらないやんけ
何の為にNHKが存在してるんだよ#もうNHKに金払いたくない— こち太郎PS4ゲーム専門ch@YouTube【不定期でゲーム配信します】 (@hWpvDHWv2pNFi1t) August 3, 2022
実際、SNS上では「#もうNHKに金払いたくない」なるハッシュタグが、最近大いに盛り上がりをみせており、それを付けたツイートが多数リツイートされるなど大いに拡散している状況。NHK党が2度の国政選挙で政党要件の維持条件である「得票率2%」を確保するなど、NHKの受信料制度に対して不満を持つ層が一定数存在するのは以前から指摘されていたが、今回露呈した旧統一教会問題への消極的かつ不自然な報道姿勢により、一般視聴者からの信用もどんどん目減りする事態になっているというのだ。
向こう3年は国政選挙がないことをいいことに、猛批判をよそに旧統一教会問題をうやむやにする可能性も大な自民党に対し、月々の受信料で支えられているNHKは、そうも余裕綽々なことも言ってられないところ。旧統一教会の顔色あるいは視聴者からの不満の声、今後のNHKがどちらに寄り添うのか、大いに見物といったところだ。
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