■シンカ<149A>のトピックス
1. AI機能リリースの強化
2025年8月以降、毎月1機能のペースでAI関連機能をリリースした。具体的には、AI自動要約機能、クレーム・カスハラ判定機能、会話品質判定機能、AI自動発着信タグ付け機能、AI感情ラベリング機能(大幅アップデート)などで、これらは専門的な知識や高額な費用を必要とせず、「カイクラ」に蓄積された豊富なコミュニケーションデータと生成AIの親和性を活かして着実に展開している。これまでにリリースしたAI機能は無償提供とし、プロダクト全体の付加価値向上や競争優位性に結び付けてきたが、2026年以降は、有償AI機能の提供を開始する計画であり、顧客単価の向上につなげていく考えだ。
2. 通話録音オプションの販売強化
これまでリリースしたAI機能は、主に会話内容の自動分析が主な機能で、利用にあたっては録音オプションの契約が前提となる。この特性を活かし、録音機能を未導入の既存顧客に対するアップセル施策を強化した結果、多拠点展開企業における録音オプションの新規受注に成功するなど、付随的な契約拡大を実現でき、ARPAの向上にも寄与した。
3. 自動車業界への販売強化
ホンダ・ダイハツディーラー向けにおいて、順調に販売が進捗し、シェアを拡大した※。一方、トヨタディーラー向けについては、販売強化に向けた基盤構築フェーズにある。パートナー企業と協業モデルの確立及びトヨタ関連システムとの連携強化を進めており、2026年の本格展開を予定している。また、新たにスズキディーラー向け販売を開始し、受注実績を上げることができた。今後は販売モデルの確立を進め、シェアの早期拡大を目指す。
※ 2025年12月末時点におけるホンダのディーラーシェアは約24%、拠点数シェアは約42%、ダイハツのディーラーシェアは約50%、拠点数シェアは約35%に達しており、おおむね計画どおりに進捗した。一方、トヨタのディーラーシェアは約16%、拠点数シェアは約6%となっており、依然として拡大の余地が大きい。
4. カイクラフォン販売のテストマーケティング強化
クラウド電話「カイクラフォン」は、2025年1月にサービスを開始し、8月に改良版をリリースした。既存顧客を中心に営業活動を再開し、現在はトライアルの申し込みを通じた実運用検証を進めている。「カイクラ」の強みであるコミュニケーションデータ基盤を活かしたクラウド電話として、他社との差別化を実現する独自機能の開発に取り組む。2026年の本格販売開始に向けて専任チームの組成を開始しており、既にメンバーの採用が決定している。体制強化を図りながら、事業化を加速していく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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