カーブスHD(7085)26/8期2Q:売上高は前年同期比9.8%増、営業利益は同13.5%増となり、新規入会者数の好調な推移に加え、会員向け物販の継続率向上とスキップ率改善が寄与した。通期予想を上方修正し、増配と優待拡充も発表した。【書き起こし】
目次
増本岳氏:こんにちは。カーブスホールディングス代表取締役社長兼グループCEOの増本です。本日は大変お忙しい中、オンラインでご視聴いただいている方も含め、多数の方にご参加いただき、誠にありがとうございます。2026年8月期第2四半期の決算についてご説明します。
本日の内容は、スライドに記載している3点です。
2026年8月期上期 業績ハイライト

まず、上期の業績ハイライトです。全項目で計画および前年同期を上回って着地しました。連結業績のサマリーについてご説明します。売上高は199億6,000万円、業績予想比102.1パーセント、前年同期比109.8パーセントとなりました。
営業利益は38億3,000万円、業績予想比112.3パーセント、前年同期比113.5パーセントです。営業利益率は19パーセントを超えました。
主要KPIについてご報告します。直営店およびフランチャイズ加盟店を含めた会費入会金と物販売上の合計であるチェーン売上は449億2,000万円、前年同期比106.3パーセントとなり、上期の過去最高値を更新しました。会費入会金売上は327億5,000万円、会員向け物販売上は121億6,000万円です。
会員数は87万9,000名で着地しました。前年同期比で5万名の純増、前期末比、つまり当期に入ってから1万5,000名の純増となっています。
店舗数は、グループ全体で2,081店舗、前年同期比53店舗増、前期末比23店舗増となりました。業態別の店舗数は、スライド右下に記載のとおりです。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」会員数:新規入会増、既存会員継続率向上

これらの要因について、いくつかご説明します。まず、会員数については新規入会が好調に推移しました。また、既存会員継続率も着実に向上しており、引き続き退会率を低減しています。
スライド左側のグラフは、第2四半期末の会員数の推移を示しています。毎期着実に増加しており、この上期は前年同期比5万523名の純増と大きく伸ばすことができました。
この要因は、今お伝えしたとおり、まず新規入会の好調が挙げられます。特にコロナ禍から取り組んできた、人口ボリュームゾーンである50代前半の団塊ジュニア層の顧客化が着実に進んでいます。
コロナ禍で苦戦した中でも、さまざまな工夫により、総合的なマーケティングの強化を進めてきました。店舗レベルでの口コミ、Webマーケティング、さまざまなコラボレーションを含めた総合的なマーケティングの結果が現れてきています。
また、第1四半期がスタートした昨年9月から、新規入会会員の会費価格を改定しましたが、新規入会者数は過去最高水準を達成しました。マーケットの拡大による追い風を実感しています。2025年8月以前に入会いただいた既存会員の会費は、本年4月から価格改定となります。
また、既存会員の継続率が着実に向上しています。退会率を着実に下げることに成功しており、第2四半期の平均月次退会率は2.16パーセントとなりました。これは、コーチ、いわゆる現場のインストラクターによる会員へのサポート力強化を継続的に取り組んできた結果です。
地道な活動の積み上げにより、会員のみなさまの運動習慣が定着し、退会率を下げることができています。これにより、着実に会員数を増やすことができるかたちになっています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」会員数:既存店会員数の順調な伸長が牽引

会員数増加の最大の要因は、新規出店による会員数増というよりも、既存店の成長によるものです。年間5万523人の純増数のうち、83パーセントを超える4万2,240人の純増は既存店からの会員増によって実現しています。
既存店1店舗当たりの会員数の推移をスライド右側に示しています。会員数はコロナ禍で一時的に激減しましたが、その後着実に伸ばし続け、現在ではコロナ禍前を大きく超えています。これをさらに伸ばしていける手応えを感じています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」会員向け物販:新規契約者の増加

2つ目の事業の柱である会員向け物販についてです。まず、新規契約者数が着実に増加しています。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、当社の物販事業は、基本的に定期便方式で、いわゆるサブスクリプション型のビジネスモデルを採用しています。
例えば、プロテインであれば、一度ご契約いただいたお客さまに対して、毎月自動的にご自宅へ商品をお届けします。お客さまが止めない限り、定期的に商品をお届けするというモデルです。
KPIとして非常に重要なのは、定期便の契約をいただいている会員数です。主力商品のプロテインについては、契約数を着実に伸ばすことに成功しています。特に、会員数の増加に比例するかたちで、あるいはそれをやや上回るペースで契約数が伸びており、契約数の着実な増加が見られます。
さらに、2023年にデビューした新商品の「ヘルシービューティ」は、定期購入契約数の大幅な増加を実現しています。この1年半で契約数は1.8倍となりました。
当社の販売方法は、単に商品をおすすめするだけでなく、日常の食生活に関するご相談に丁寧に対応し、お客さまの食生活上の課題解決を提案するかたちで販売しています。これにより、「ヘルシービューティ」についても、会員数に占める定期購入契約率がこの1年で大幅に増加しました。特に、この上期に大きく伸びています。
この商品は、お客さまの食生活の栄養バランスを手軽に改善できるものです。会員の方々の中で栄養バランスを意識した健康的な食生活が定着することに伴い、自動的にこの商品の販売へとつながっています。
このように、徐々に伸びていくビジネスモデルではありますが、販売数や売上が着実に増加しています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」会員向け物販:既存契約の継続率向上・購入数増加

会員向け物販の売上が好調に推移している2つ目の理由についてです。1つ目は契約数の増加ですが、同時に既存契約者の継続率が着実に向上しており、それに加えて月内の購入数も増加しています。
スライド左側のグラフは、定期便契約者の継続率の推移を示しています。紫色の折れ線がプロテインの継続率を表しており、2011年8月期を100パーセントとすると、継続率は4.4ポイント改善しています。
青色の折れ線グラフは「ヘルシービューティ」の継続率を示しており、0.8ポイントほど改善しています。この改善は小さく見えるかもしれませんが、売上に着実に積み上がっていきます。
月内の販売数の増加については、スキップ率の低減が大きく影響しています。当社のサブスクリプション型のサービスでは、自動的に商品をお届けする際に、例えば「今月は届けなくていい」という場合、お電話1本でお届けを停止できます。
当然ながら商品をお届けしない場合は請求が発生せず、売上にはつながりません。このスキップ率を減少させることが非常に重要です。
スライド右側のグラフをご覧のとおり、直近1年強の間に、プロテインのスキップ率は16.4ポイント改善しています。「ヘルシービューティ」は25.5ポイント改善しました。
お客さまがプロテインや「ヘルシービューティ」を毎日習慣的に飲み、1ヶ月分を1ヶ月で飲みきって食生活を改善していただくことと、スキップ率は完全に連動しています。したがって、当社はお客さまの健康と食生活の改善を支援しながら、地道に売上の改善にも取り組んでいます。
この上期の物販売上が予想を上回ったプラス要因の大半は、継続率とスキップ率の改善によるものです。お客さまに商品をしっかりと使い続けていただいていることにより、売上が増加しました。
「30分 予約不要 サポート付きジム メンズ・カーブス」多店舗展開に向けた出店加速

新規事業の直近の状況についてお話しします。男性向けの「メンズ・カーブス」は、非常に好調に推移しています。既存店の数字が着実に伸びていることに加え、新店の立ち上げ状況も大変良好です。
そのため、以前からお伝えしているとおり、今期から多店舗展開に向けて出店を加速しています。スライド左上のグラフは店舗数の推移を示しており、昨年からの1年間で15店舗増加し、現在は35店舗となっています。この上期には10店舗を新規出店しており、出店スピードが上がっています。
特に、スライド左下の円グラフをご覧ください。全体の入会者数のうち、女性会員からの紹介でシニア層が入会していう部分は27パーセントです。これは、近隣の「女性カーブス」のメンバーが自分の夫や家族にも運動させたいと考え、ご紹介によって入会したケースです。
さらに、マーケティングによる入会数が全体の35パーセントを占めています。主に団塊ジュニア層を中心に50代から60代前半の方を対象としたWebマーケティングにより、確実に会員数を伸ばすことができています。非常に幅広い層に支持されるビジネスモデルとなってきています。
スライド右側に、会員のみなさまの声を年代別に掲載しています。「ぎっくり腰が良くなった」「体脂肪率が大きく下がった」「体力がついて農作業が楽になった」など、各年齢層から喜びの声をいただいています。今後も出店ペースをさらに引き上げていきます。
「からだ動き回復センター ピント・アップ」多店舗展開に向けた出店加速

2つ目の新規事業である「からだ動き回復センター ピント・アップ」についてです。こちらは、特に関節に悩みを持つ方のためのヘルスケア施設および運動施設です。
この上期で8店舗を出店し、現在は45店舗となっています。この1年間で20店舗の増加です。ここまでは、すでに女性向け「カーブス」を運営していただいている既存の加盟企業の中で、特に運営能力が高い30社に限定し、45店舗を出店していただきました。
そのため、1社で2店舗、3店舗を出店する企業がかなり増えており、当社としては計画どおりに事業を立ち上げられていると判断しています。
今後は出店の間口を広げていきたいと考えており、「カーブス」チェーンのフランチャイズ加盟企業数は現在360社ほどですが、全企業を対象にフランチャイズ加盟と出店の希望を募るフェーズに移行します。それに伴い、さらに本格的な事業拡大フェーズに踏み込んでいきたいと考えています。
スライド右側には会員のみなさまの声を掲載しています。世の中にあまり存在しない運動施設ということもあり、「どんな人が通っているのか」というお声をよくいただいていますので、少しご紹介しています。
みなさまは膝や腰、股関節、肩などの関節にお悩みを抱えています。いわゆる慢性痛の状態で、さまざまなところを訪ねてもなかなか改善しないという方々の痛みを、運動療法を通じて緩和することを目的としています。
以前は膝が曲げられず家事もままならなかった方が現在では元気に階段を走って登れるようになったり、ぎっくり腰が慢性的に続いていた方が腰の鈍痛が解消されて仕事に復帰できるようになったり、杖なしでは外出できなかった方の杖が不要になったなど、多くの喜びの声をいただいています。
以上が上期の業績サマリーです。
2026年8月期 通期業績予想<上方修正>

通期の業績予想を上方修正しました。スライドに示した表の一番左側が修正予想で、その右が期初予想です。期初予想から、売上高は10億円増の423億円、営業利益は4億円増の77億円、経常利益は3億2,000万円増の75億7,000万円、当期純利益は1億5,000万円増の48億5,000万円に上方修正しました。
これは、特に会員数が非常に堅調に伸びていることによるものです。会員数については、期初予想は90万人から91万人でしたが、91万人から92万人へと上方修正しました。また、会員向け物販も売上・利益が順調に増加しており、これらを反映したものとなっています。
2026年8月期 通期業績予想<上方修正>

営業利益の推移です。コロナ禍で一時的に苦戦したものの、コロナ禍明け以降は着実に営業利益の成長を実現できています。当期の営業利益予想は77億円で、成長率は121.4パーセントと、前期を超える利益成長を見込んでいます。
株主還元:配当<増配>

業績予想の修正に伴い、配当予想を増配することとしました。年間配当予想は、当初予定していた25円から30円に修正します。1株当たり5円の増配です。
当初、中間配当10円、期末配当10円に加え、カーブスチェーン創設20周年を記念して期末に5円の記念配当を予定していましたが、こちらを5円から10円に増額する方針です。これにより、中間配当10円、期末配当20円となる予定です。
この結果、当期の連結配当性向は記念配当を含めて57パーセントとなる見込みです。
株主還元:株主優待<優待拡充>

株主還元として、株主優待の拡充に取り組みます。これまでは、100株以上を保有している株主のみなさまに一律で「QUOカード」500円分を提供していましたが、多くの株主のみなさまから保有株式数に応じた優待や長期保有者の優遇を求める声をいただいていました。
そのため、保有株式数が100株以上の方には、1年未満で1,000円分、1年以上で1,500円分、3年以上で2,000円分、さらに500株以上保有の方には各金額がそれぞれ倍額となる優待の拡充を考えています。
また、株をお持ちの「カーブス」会員の方々から「プロテインや『ヘルシービューティ』などの定期便商品の割引に、この『QUOカード』を使えないか」というお声を多くいただいていました。そこで今回、優待相当額をそのまま定期便の割引としてご利用いただけるようにしました。
加えて、従来は「QUOカード」のみでしたが、電子マネーとしても優待をお使いいただけるように変更します。
さらに、今期のみの限定として、カーブスチェーン創設20周年記念優待として、全株主のみなさまにプラス1,000円分を特別に上乗せします。これにより、既存の株主のみなさまに感謝の気持ちを表すとともに、投資家の方々に新たに株を保有していただけたら幸いです。
株主還元:株主優待<優待拡充>

株主優待で利用可能な電子マネー等について記載しています。ご参考までにぜひご覧ください。
連結損益計算書

2026年8月期第2四半期の実績数値について簡単にご報告します。損益計算書は先ほどお伝えしたとおりです。上期の売上高は199億6,700万円、営業利益は38億3,500万円、経常利益は37億4,500万円、当期純利益は22億2,900万円となりました。
連結損益計算書トピック(業績予想比/前年同期比)

業績予想比、前年同期比の詳細です。スライドに、先ほどサマリーでお話しした内容について、より詳細に記載しています。
連結損益計算書トピック(業績予想比/前年同期比)四半期単位

こちらのスライドは、3ヶ月の四半期単位の業績について、前年第2四半期と当第2四半期との比較を掲載しています。
連結損益計算書(地域別)

地域別の業績です。国内事業が中心となっており、海外事業は赤字となりました。ただし、特にヨーロッパでは既存店の業績が大変良くなってきています。そのため、現在は出店の拡大に舵を切っている状況です。こちらについては後ほどご説明します。
売上高内訳

いつも掲載している売上高の内訳についてです。会員数に連動している主力のロイヤルティ売上に加え、会員向け物販売上も着実に成長していることをご確認ください。
連結貸借対照表

貸借対照表についてご説明します。主要なポイントとしては、流動資産が前期末比で9億2,400万円増加しています。これは主に現預金が7億9,800万円増加したことによるものです。
固定資産は前期末比で5億1,700万円増加しています。このうち、6億円は為替変動によるのれんおよび商標権の増加分です。これは、2018年に買収したアメリカ法人ののれんが為替変動によって増加した分と、減価償却の差し引きの結果です。これにより、資産合計は406億4,700万円となりました。
負債については、有利子負債の約10億円を返済したことにより、負債合計は前期末比で13億1,800万円減少しています。
この結果、純資産合計は前期末比27億6,000万円増加の229億2,000万円となりました。そのうち株主資本は前期末比で14億600万円増加し、172億7,300万円となっています。
連結キャッシュ・フロー計算書

連結キャッシュ・フローについてご説明します。営業活動によるキャッシュ・フローは29億3,200万円です。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に直営店の出店およびシステム投資関連で、マイナス3億8,600万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済や配当の支払いにより、マイナス18億6,400万円となっています。
これらを差し引いた結果、現金および現金同等物の増減額は7億8,800万円、期末残高は91億7,200万円となっています。
2026年8月期の戦略①

下期について少しご説明します。当期の戦略は、従来お話ししているとおり、会員数の増大と会員向け物販の拡大です。
2026年8月期の戦略②

さらに、人的資本の強化、「メンズ・カーブス」「ピント・アップ」といった新規事業における多店舗展開の促進、さらに海外事業での多店舗展開に取り組んでいきます。
2Qの取り組み 自治体連携の推進

第2四半期の主要な取り組みとして、自治体との連携がさらに進み、2026年2月に京都府城陽市と連携協定を締結しました。現在、住民・市民のみなさまに健康づくりや健康イベントの開催などを推進しています。
2Qの取り組み カーブスフードドライブ

「カーブスフードドライブ」という地域密着の社会貢献活動を引き続き実施しています。昨年は「食品ロス削減推進表彰」で環境大臣賞を受賞しました。
3Q、4Qの取り組み 新規入会募集キャンペーン・食生活の相談強化

第3四半期および第4四半期の取り組みです。まず、新規会員の募集については、この下期は足元の3月と4月、さらに夏の6月と7月の2回にわたり、新規会員募集キャンペーンを実施する予定です。
それぞれの月にテレビCMを集中的に投下するとともに、Webや地域密着の販売促進など、さまざまなマーケティングを展開していきます。
現在の進捗状況としては、3月末時点で会員数が88万8,000名となりました。特に単月の純増数は9,000名、前年同期比では44.8パーセントの増加となり、非常に好調な会員数の伸びを示しています。この4月も非常に好調に会員数が伸びている状況です。
また、会員向け物販については、5月にタンパク質摂取を中心とした食事のカウンセリング、7月には栄養バランスの改善を目的とした食事相談を実施し、食生活の相談を強化していきます。それぞれ、プロテインとヘルシービューティの提案を行う予定です。
国内事業の中期戦略

前期の本決算発表とともに、中期ビジョンについてご説明しました。2030年8月期および2035年8月期のビジョン達成に向けた進捗状況についてお話しします。
振り返りとして、当社の中期戦略は複数ブランド戦略です。主力業態である女性向け「カーブス」では、新規出店を行いつつ、主に既存店の成長を中心とした成長戦略を描いています。「メンズ・カーブス」「ピント・アップ」という2つの業態については、5年から10年をかけて店舗網を拡大し、事業を育成する計画です。
カーブスグループ中期ビジョン2030年・2035年

前回発表した当社グループの2030年および2035年の中期ビジョンです。2030年8月期には、店舗数2,600店舗、会員数120万人、グループ連結業績として売上560億円、営業利益103億円を目指します。
10年後の2035年8月期については、店舗数3,500店舗、会員数150万人、グループ連結業績として売上850億円、営業利益200億円を目標としています。
カーブスグループ中期ビジョン2030年・2035年 ビジョン・ブレークダウンイメージ

業態別にブレークダウンした店舗数、会員数、チェーン売上を目安として掲載していますので、ご確認ください。
健康市場の拡大

我々としては、中期ビジョンの達成確率は非常に高いと捉えています。健康市場は今後5年から10年で大きく拡大していくと考えており、現在の会員数の伸びが好調であることがその証明となっています。
日本の人口構造を踏まえると、2つのベビーブーマー世代が、我々がターゲットとしている顧客年齢層に入ってきています。創業以来のお客さまであるシニア世代とともに、こうした方々が現在、介護予防の世界に足を踏み入れている状況です。このニーズは非常に根強く存在しています。
同時に、マーケティングを通じて確実に会員数を伸ばしているのが、その下の世代にあたる団塊ジュニア世代です。現在50代前半に差し掛かっているこの世代は、まさにメタボや生活習慣病予備軍が増大する年齢層に入ってきています。
ここから新しい健康市場が拡大するという市場の流れは、大きな追い風になると考えています。そして、このマーケットゾーンをしっかりと押さえているのは当社だけだと捉えており、着実にこのマーケットの取り込みを図っていきたいと考えています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 既存FC加盟店の成長余地

そのためには、まず主力業態「カーブス」の既存店の成長が重要です。直営店とフランチャイズ加盟店の1店舗当たりの業績を比較すると、平均会員数で130名、月次物販売上で46万円の差があります。これをそのまま、チェーン全体の伸びしろとして捉えています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 既存店会員数の順調な伸長

現在、既存店1店舗当たりの平均会員数は440名を超えるまでに至っています。毎期20会員以上の会員増を実現していますので、早晩平均会員数が500会員を超え、さらなる成長を達成できると考えています。
こうした成長を実現できるのは、当社独自の総合的なマーケティング力によるものです。まず第1に、「女性カーブス」「メンズ・カーブス」「ピント・アップ」など顧客を絞り込むことで、高い顧客満足をベースとしたビジネスモデルを展開しています。
その結果、当社のようなストック型ビジネスで重要となる退会率の低減や、顧客生涯価値(LTV)の向上を実現しています。また、こうした高い顧客満足を基盤に、会員からの口コミによって対象見込み客の好感度の向上にもつなげています。
さらに、ターゲット層の興味・関心を高めるために、テレビCMやコラボレーション企画を実施しています。
昨年の秋には「キティちゃん」とのコラボレーションを行いました。「50代、60代の女性にキティちゃんなのか」といった声もいただきますが、50代、60代といった年齢層においては「キティちゃん」は非常に高い支持を得ているキャラクターの1つです。
これは、当社がお客さまを深く理解しているからこそできる取り組みです。どのキャラクターやコラボレーションが顧客の心をつかめるのかを熟知しているため、当社独自のマーケティングを展開できています。
その上で、年3回、お客さまの興味を引き出し、一歩を踏み出していただくための魅力的なキャンペーンを実施していきます。これにより、着実に入会数を増やしていく方針です。
したがって、単発の広告宣伝で会員数を増やすのではなく、店舗においてお客さまの日常の満足度を引き上げる活動とすべて連動させています。また、先ほどご紹介した自治体や医療機関との連携も含め、これらの取り組みを入会数増加の重要な土台として位置づけています。
これらの総合的なマーケティングにより、着実かつ安定的に入会数を増大させていくのが当社の方針です。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 会員数伸長への「さらなる打ち手」

会員数をさらに伸ばすために、新しい施策をいくつか実施しています。最も重要な土台は、先ほどお伝えしたとおり、着実なマーケティングの力で会員数を伸ばすことですが、プラスアルファの施策をいくつかご紹介します。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手①オンラインフィットネス

1つは、従来取り組んでおり、さらに強化を進めているオンラインフィットネスです。現在、オンラインフィットネスの会員数は7万人を超え、毎年着実に増加しています。会員全体の90万人に対して7万人は少ないように見えるかもしれませんが、このサービスは主に、40代後半から50代前半のフルタイムで働いている方々に大変支持されています。
さらに、オンラインフィットネスの退会率は、店舗利用のみの会員に比べて非常に低く、継続率が高いという結果が出ています。したがって、お客さまにとって非常に利便性が高く、使い勝手の良いサービスとなっています。
今後、現在の40代が50代に入る頃には、就業率がさらに高まることが予想されます。そのような方々にオンラインと店舗の両方で運動を提供できる「Wプラン」は、大きな武器となると捉えています。こちらも、3年後、5年後を見据えた戦略の1つです。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手②好立地への移転戦略

この数年来強化して取り組んでいるのが、既存店舗の好立地への移転です。直営店、フランチャイズ加盟店ともに好立地へ移転することで、会員数が大幅に増えています。今期だけでも、約50店舗を好立地へ移転する予定です。
10年前、20年前にロードサイドやビルインで出店した店舗においては、今ではショッピングセンターやスーパーマーケット、商業施設などから「『カーブス』に出店してほしい」という要望を多くいただいています。
例えば、ロードサイドから商業施設へ移転した店舗は、わずか2ヶ月で会員数が100名以上増加し、伸長率が23パーセント以上伸びました。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手②好立地への移転戦略

直営店の例としては、住宅地の中にあるビルイン店舗を近隣の商業施設に移転することで、会員数が2ヶ月で150名増加しました。このような戦略的な好立地への移転も計画的に進めています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手③既存店リニューアル

もともとシニア層に強かった当社は、コロナ禍以降、若い世代のベビーブーマー層をお客さまとして取り込む戦略を進めています。そのため、幅広い世代に支持されるブランドの刷新を順次進めているところです。
初期の「カーブス」は「女性だけの30分健康体操教室」と名乗っていましたが、現在のメインのブランド業態名は「女性だけの30分健康フィットネス」としています。
店舗のファサードや内装も、40代から70代、80代といった幅広い世代の方々に支持されるように、リニューアルを進めています。同時に、フィットネスマシーンを効果性と安全性がより高いものに順次リニューアルし、入れ替えを進めています。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手④利便性向上:営業時間拡大トライアル

新しいトライアルとして、営業時間を延長し、延長した時間を無人で営業する取り組みを現在進めています。我々の唯一のウィークポイントとして、インストラクターの働きやすさを重視するために営業時間が短いという点が挙げられます。
この問題をカバーするため、これまで19時までだった営業時間を21時まで延長し、延長した2時間を無人で営業します。もちろん、セキュリティや安全面を考慮し、さまざまな仕組みやハードウェア・ソフトウェアを導入しています。
直営店のトライアルを2024年5月から実施しており、退会率の減少や新規入会数の増加といった非常に大きな効果が見られました。
2026年6月からは、約30店舗のフランチャイズ加盟店にこの試みを拡大し、第2次トライアルを実施した上で効果を検証し、早い段階で全店へ展開する準備を進めています。こちらも3年後、5年後、10年後を見据えた施策です。
「女性だけの30分健康フィットネ スカーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手⑤労働生産性向上と人的資本投資

以前お伝えしたとおり、人的資本への投資として、特に待遇の向上を進めつつ、労働生産性の向上にも取り組んでいます。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」既存店を中心とした成長 さらなる打ち手⑤労働生産性向上と人的資本投資

フランチャイズ加盟企業を含めた全チェーンにおいて、2022年から3年間にわたり待遇の向上を進めてきました。この3年間で、インストラクターの新規採用給与は21パーセント増、年平均5.5パーセントの昇給を実現しています。
これに加えて、労働時間の削減などさまざまな施策を組み合わせ、より働きやすく、待遇の良い職場の構築を進めています。これを実現するためには、労働生産性の向上、すなわち1人当たりの付加価値を高めることが重要です。
当社では1店舗当たりの会員数や物販売上を引き上げるとともに、労働時間の削減にも取り組んできました。その結果、会員数や物販売上が増加しても、人員数を増やさず、また労働時間そのものを減少させる取り組みを進めています。
チェーン全体では、「やりがいホワイトNo.1戦略」という現場のスタッフにもわかりやすい名称を設定しています。「どこよりもお客さまに喜ばれ、やりがいがあり、働きやすく収入も良いホワイトな職場を作る」というコンセプトの下、この取り組みを進めています。
今後はさらに人手不足時代への対応を念頭に置きながら、質の高い人材を確保し、その人材が高いパフォーマンスを発揮できる環境を整えることで、より強いビジネスモデルを構築していく考えです。
「30分 予約不要 サポート付きジムメンズ・カーブス」の事業拡大 出店加速・会員数増

新規事業について簡単にご説明します。先ほどお話ししたとおり、「メンズ・カーブス」が大変好調です。この上期に10店舗の出店を実現できました。下期や来期には、出店数をさらに増やしていく予定です。
「からだ動き回復センター ピント・アップ」の事業拡大 出店加速・会員数増

「からだ動き回復センター ピント・アップ」は、上期に8店舗を出店し、会員数も順調に伸びています。先ほどご紹介したとおり、お客さまの喜びの声があふれており、新しいマーケットを創造できるという手応えを感じています。
海外事業

最後に、海外事業についてご説明します。当社グループが直接フランチャイズ事業を展開している欧州を重点地域としており、スペイン、イタリア、英国を中心に8ヶ国に展開しています。
現在、店舗数は122店舗ですが、1店舗当たりの会員数と売上は過去最高水準で推移しています。今年からは新規出店を強化し、店舗網の拡大を図る取り組みを進めています。
以上で、説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。
