■業績動向
1. 2026年3月期の業績概要
フジ日本<2114>の2026年3月期の連結業績は、売上高で28,443百万円(前期比0.8%増)、営業利益で3,554百万円(同9.9%増)、経常利益で3,773百万円(同3.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で3,220百万円(同13.2%増)と、増収増益となった。売上面では、機能性素材事業におけるイヌリンの東南アジア大手ユーザー向け販売が好調に推移したほか、連結子会社であるユニテックフーズの増収が寄与した。利益面では、高収益な機能性素材事業の販売数量増加が奏功し、同セグメントの営業利益は28.1%増と大幅増益となった。また、初めて機能性素材事業の売上が通期ベースで糖類事業を上回り、過去最高水準の利益を達成した。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益に投資有価証券売却益518百万円を計上したことも押し上げ要因となり、2ケタ増益となった。
機能性素材事業の営業利益が28.1%増と急伸
2. 事業セグメント別の動向
(1) 糖類事業
糖類事業では、売上高13,444百万円(前期比2.6%減)、営業利益2,507百万円(同0.9%減)となった。訪日客増加による菓子・外食向け出荷は好調だったが、2025年11月に実施した約7年ぶりの値下げ改定に加えて、想定以上の物流費上昇が収益を圧迫し減益となった。
(2) 機能性素材事業
機能性素材事業では、売上高14,121百万円(前期比4.7%増)、営業利益1,646百万円(同28.1%増)と増収増益となった。健康志向を背景とした国内外でのイヌリン採用拡大、タイ工場の稼働率上昇による採算性改善、ユニテックフーズにおけるコラーゲンの販売数量増加、ODM・コンサルティング事業の伸長が利益を大幅に押し上げた。
(3) 不動産事業
不動産事業は、売上高633百万円(前期比2.7%減)、営業利益581百万円(同0.2%増)となった。2025年2月に東京・神奈川・長野の賃貸用不動産3物件を売却したことにより若干の減収となったが、利益水準を維持し、安定収益確保に貢献した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉俊輔)
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む