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オープンドア Research Memo(5):システム内製化が競争力の源泉

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■オープンドア<3926>の強みとリスク

1. 強み
「トラベルコ」の強みは大きく分けて、(1) ほぼすべての旅行ジャンルをカバーしていること、(2) 最も安いプラン・チケットが見つかること、(3) ほぼすべてのシステム開発を内製化していることの3点が挙げられる。

(1) ほぼすべての旅行ジャンルをカバー
旅行比較サイトとして、競合の多くはホテルのみ、航空券のみといった特定のジャンルに特化して比較を行っているなかで、「トラベルコ」はホテルや航空券、パッケージツアー、オプショナルツアー、レンタカー、夜行バス、海外Wi-Fiレンタルなど旅行の際に必要と思われるサービスをほぼ網羅していることが強みである。これによりユーザーは、旅行で準備すべきことを「トラベルコ」内で、ワンストップで探せるようになっている。特に、海外市場ではこのように複数のジャンルを提供している比較サイトはほとんどなく、差別化要因となっている。

(2) 最も安いプラン・チケットが見つかる
連携する旅行サイト数が1,500以上と、比較できる商品数が日本最大級であるため、同じ条件下での最安値プラン・チケットが見つかる確率もおのずと高くなる。加えて、旅行サイト側でもすべての比較サイトに同一の価格でプランを掲載しているわけではなく、競争が激しい(掲載商品が多い)比較サイトでは、他のサイトよりも安く価格設定されるケースが多い。価格を多少安く設定しても予約件数が多く入る方が旅行サイト側にとってもメリットとなるためだ。こうした需給環境によって、「トラベルコ」が最も安いプラン・チケットが見つかりやすいサイトとなっている。ユーザーにとって同一条件の旅行であれば低価格である方が望ましく、結果として「トラベルコ」でプランを比較・予約する流れが生まれる。これにより、旅行者、旅行サイト、そして同社の三者がそれぞれメリットを享受できる好循環が構築されていると言える。

(3) ほぼすべてのシステム開発の内製化
多くの旅行ジャンルをカバーし、また1,500以上の旅行サイトと連携するなかで、それらすべてを並行して進化させるためには、膨大かつ高度なシステムの開発が必要となる。競合の多くは開発を外注しているが、その場合、外注先のリソース、スキル、スケジュールなどによって、システムの機能強化や改修などの遅延リスクが生じる。

同社では社員の約5割に当たる約90名のシステムエンジニアを抱えており、社内でほぼすべてのシステムを開発しているため、迅速かつ高い品質を維持したまま、市場トレンドに合わせた柔軟かつ効率的な開発が可能となっている。比較サイトのユーザーにとって、安価なプランの存在はもちろん、サイトの使い勝手の良さ(利便性)も重要な選定基準となる。その点、ユーザーの声を迅速に反映し、自社内で即座にサイト改修を行える開発体制を構築していることは、同社の大きな強みと言える。

2. 事業リスク
同社グループが属するインターネット関連市場では、技術革新や顧客ニーズの変化が激しく、新機能の導入が相次いで行われている。同社グループはこれらに迅速に対応すべく、プログラムやシステムの更新を進めるとともに、システム部門を中心とした人材育成やシステムの更新などの対策を講じているが、想定外の技術革新が発生した場合には、多額のシステム関連投資を余儀なくされるリスクがある。また、技術革新に適切な対応ができない場合、同社サービスの競争力が低下し、同社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。さらに、同社は旅行市場をターゲットに事業を展開しているため、旅行需要が大幅に減少する市場環境となった場合、業績に影響を及ぼす可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
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