2026年7月1日に発表された、MITホールディングス株式会社2026年11月期第2四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
目次
増田典久氏:みなさま、こんにちは。MITホールディングス代表取締役社長の増田です。本日は、2026年11月期第2四半期(中間期)の決算補足説明をします。
目次です。中間期の決算概要、業績予想に対する進捗、株主還元、トピックス、当社グループの概要についてお伝えします。
決算ハイライト

第2四半期の決算概要についてご説明します。まず、決算ハイライトです。
売上高は24億7,200万円で、前年同期比1億4,300万円の減少となりました。
売上総利益は5億6,600万円で、前年同期比3,000万円の減少、営業利益は1億800万円で、前年同期比1,900万円の減少、経常利益は1億500万円で、前年同期比1,900万円の減少となりました。
当期純利益は5,900万円で、前年同期比2,100万円の減少となっています。
損益計算書の概況

損益計算書の概況についてご説明します。スライドの赤枠で囲まれている部分が、現在の中間期における業績です。
右側には、指標として前年同期比および前四半期比が記載されています。前年同期比では減収減益となり、マイナスの指標が示されています。
前四半期比では、売上高は横ばいでプラス1.3パーセントとなっています。その内訳として、システムインテグレーションサービスはマイナス1.5パーセント、DXソリューションサービスはプラス20.1パーセントであり、特にDXソリューションサービスが前四半期比で伸びている状況です。
それ以外はスライドをご覧いただいたとおりです。
四半期業績の推移

四半期業績の推移についてです。前期第1四半期では、システムインテグレーションサービスにおいて運輸・物流分野の大型案件が増収増益に大きく寄与しました。当期はその反動減により、前年同期比で減収減益となっています。
一方、プラス要因としては、システムインテグレーションサービスでプライム案件が拡大しており、それに伴う技術者単価の上昇により、利益率が向上しています。
DXソリューションサービスでは、ストック売上が堅調に推移しており、前四半期比では増収を維持し、第3四半期以降の業績向上を見込んでいます。
サービス別中間期売上高

サービス別の中間期売上高についてご説明します。システムインテグレーションサービスの売上高は21億2,500万円で、前年同期比・前四半期比で微減となりました。
このサービスは、社会インフラ系の基幹システムの開発およびネットワーク基盤構築を柱としており、今後も安定した受注を確保できると見込んでいます。
主要顧客からのエネルギー分野・公共分野における受注は堅調に推移しており、今後の案件拡大が見込まれています。
前期に終了した運輸・物流分野の大型案件の反動減やエンジニア不足による機会損失により、一時的に減収となっています。一方で、プライム案件の拡大や技術者単価の向上、AI活用による効率化を通じて、利益率の改善を推進しています。
サービス別中間期売上高

DXソリューションサービスの売上高は3億4,600万円で、前年同期比では14.9パーセントの減少となりました。ただし、前四半期比では20.1パーセント増加しています。
この中には3つのサービスがあります。まず、デジタルマーケティングは「Wisebook」を中心としたサービスで、中間期の売上は7,100万円となりました。新規受注が減少したため前期より若干減少しましたが、6月に機能拡張によるバージョンアップを実施しており、今後の売上拡大を見込んでいます。
図面DXソリューションは、「DynaCAD」シリーズを中心とした販売およびCADの製図サービスです。中間期の売上は1億8,400万円で、こちらも6月に次期バージョンアップを実施しました。これにより、下半期には新規売上の拡大が見込まれます。
クラウドシステムソリューションでは、食事予約クラウドシステム「The Meal」やGIGAスクール支援サービスを提供しています。いずれも新規案件の引き合いが増加しており、特にGIGAスクール支援サービスでは、今年度の入札案件を順次拡大していることから、下半期に売上の拡大が見込まれる状況です。
業績予想に対する進捗

業績予想に対する進捗についてです。2026年11月期は、売上高を57億円、営業利益2億8,500万円を計画しています。
中間期の進捗率は計画をやや下回っていますが、現時点で見通しに変更はありません。下半期も企業価値向上に向けて努めていきます。売上高および利益が拡大する要因については、後ほど説明します。
営業利益の増減要因分析

営業利益の増減要因の分析についてです。スライドの左端には2025年中間期の営業利益1億2,800万円が示されています。そこから、システムインテグレーションサービスでの増減額、DXソリューションサービスでの増減額、全般的な増減額がグラフで表されています。
売上高が若干減少したことに加え、人材確保・育成に関する投資を進めてきました。その結果、営業利益は前年同期比でやや減少しています。
システムインテグレーションサービスにおいて主要顧客から堅調な受注があり、さらにGIGAスクール支援サービスでの順調な案件獲得が続いています。また、今後は当社製品「Wisebook」の新バージョンの展開なども予定しており、新規案件の獲得を通じて第3四半期以降の売上拡大を見込んでいます。
それぞれ増減の要素についてご説明します。まず、システムインテグレーションサービスの増減額ですが、青い棒グラフに示された数字の変動は、前年の大型案件による反動減が影響しています。また、グループの事業統合に伴うプロジェクトの整理などにより売上高は若干縮小しましたが、仕入外注費やその他経費を抑えています。
次に、DXソリューションサービスの増減についてです。オレンジの棒グラフが示すように、「Wisebook」「DynaCAD」シリーズの次期バージョンのリリースに時間を要しましたが、今後の下期ではそれを刈り取る時期となります。
また、ストック売上は堅調に推移し、増加している状況です。前四半期比でも増収を維持しています。
加えて、全体的なグループ内組織再編や事業統合、業務効率化により、約1,000万円の固定費を圧縮しました。その結果、スライドの一番右に記載のとおり、営業利益は1億900万円となりました。
株主還元/配当方針

当社の株主還元および配当方針についてです。2025年の実績では、普通配当が26円、記念配当が4円で、合計30円の配当となりました。
今期、当社は連結配当性向30パーセント以上を方針に掲げていますが、それと当期の業績予想を踏まえ、1株当たり30円の普通配当を予定しています。前期の普通配当26円と比較して、4円の増配となる予定です。
株主還元/株主優待制度

株主優待制度についてですが、毎年11月30日現在の株主名簿に記録された当社株式を300株以上保有されている株主さまを対象に、QUOカード5,000円分を進呈する予定です。進呈時期は、毎年2月開催の定時株主総会終了後に発送する「定時株主総会決議ご通知」に同封する予定です。
トピックス① 自社製品Wisebookバージョン8.1リリース(機能拡充)

次に、トピックスです。1つ目として、当社製品「Wisebook」のバージョン8.1をリリースしました。本バージョンでは機能の大幅な拡充を行っています。
具体的には、文書管理DX機能を強化しました。これは、経営資源に直結する効果をもたらします。
また、操作の効率化により業務効率と利用効果を大幅に向上させ、無駄なエネルギーを大幅に削減しました。さらに、高騰している紙代や印刷コストも不要となり、CO2削減量の見える化を通じてESG経営を支援する非常に使いやすいデジタルブックへと進化を続けています。
トピックス② 自社製品DynaCAD CUBE Ver.4リリース(機能拡充)

次に、自社製品「DynaCAD CUBE Ver.4」のリリースについてです。
これは、国土交通省が推進する「i-Construction」を支援する2次元および3次元CADソフトです。本バージョンアップでは、2Dの作図・編集機能、3Dモデリング機能、標準的な形式であるLandXML形式への対応など、各機能を強化しました。これにより、既存の2D設計資産を活用しつつ、3次元設計・施工データへの利用が可能となり、柔軟性を保つことができるようになりました。
従来、「DynaCAD(2D)」というソフトがありましたが、そこで作成されたデータをこの「DynaCAD CUBE」に取り込んで編集することも可能です。そのため、「DynaCAD」シリーズをお使いいただいている方々にとっても、3Dに変換する上で、非常に柔軟に対応してくれるCADソフトとなっています。
MITホールディングス株式会社 会社概要

次に、当社グループについてご説明します。まず、MITホールディングス株式会社の会社概要ですが、スライドをご覧のとおり、特に大きな変更はありません。
グループ概要

グループの概要についてです。創業は1990年、上場は2020年です。現在、グループ事業拠点は6拠点あり、従業員数は401名となっています。従業員の平均年齢は35.8歳で、IT分野の上場企業の中では比較的若いと考えています。
グループ会社一覧

グループ会社一覧についてです。持株会社であるMITホールディングス株式会社は千葉に本社を構えています。
以下に挙げるシステムイオは東京本社と大阪本社の2本社制となっていますが、当社グループの母体であり、システムインテグレーションサービスを行う会社です。
エーピーエスは東京に本社を置き、システムインテグレーションサービスやDXソリューションサービスのGIGAスクール支援サービスなどを提供している会社です。
ビーガルは千葉に本社を置き、DXソリューションサービスの「DynaCAD」や「Wisebook」の企画・開発・販売・保守を行っています。
ネットウィンクスも千葉に本社を置き、DXソリューションサービスの「DynaCAD」を活用して足場の仮設計画図を作成するなど、CAD製図サービスを提供しています。
グループ事業概要(2つの主要サービス)

グループの事業概要です。先ほどご説明した内容のおさらいとなりますが、当社には、システムインテグレーションサービスとDXソリューションサービスという2つの主要サービスがあります。
システムインテグレーションサービスは、当社の売上の85.6パーセントを占めており、経営基盤を支える安定した事業として、35年以上の実績があります。この事業では、社会インフラ系の大規模システム開発を行っています。
一方、DXソリューションサービスは、自社プロダクトを中心に成長分野で高付加価値サービスを提供しています。デジタルマーケティング、図面DXソリューション、クラウドシステムソリューションという3つのサービスで構成されており、売上比率は14.4パーセントです。
システムインテグレーションサービスの概要

システムインテグレーションサービスの概要です。当社は創業以来、独立系のシステムインテグレーターとして35年以上の実績を積み重ねています。
当社の特徴として、お客さまと長期的な取引を継続しており、現在では主要顧客である大手メーカーおよび上場企業からの受注が全体の約76.1パーセントを占めています。長年にわたり、このような比率で推移しており、当社グループの経営基盤として安定的な成長を実現しています。
特徴の2つ目として、当社グループが手掛ける分野は、公共サービス、金融、通信、エネルギーといった社会インフラを支える大規模なシステムの構築・運用です。この分野では、今後もAIを活用したIT投資の拡大が見込まれています。
スライド右下のグラフのとおり、前期はわずかに減少したものの、上場以来、安定した成長を維持しており、年平均成長率は6.3パーセントで推移しています。
DXソリューションサービスの概要

DXソリューションサービスについての概要です。本事業は3つのソリューションサービスに分かれています。1つ目のデジタルマーケティングソリューションは「Wisebook」を中心に提供しています。
2つ目の図面DXソリューションでは、「DynaCAD」シリーズや図面のトレース作業を行う「B@図(ビーズ)」サービス、足場仮設計画図などのCAD製図サービスを提供しており、一部ではドローン講習も実施しています。
3つ目のクラウドシステムソリューションでは、食事予約システム「The Meal」、駐輪場管理システムやGIGAスクール支援事業などを展開しています。
DXソリューションサービスは、前期に一時的な減収があったものの、上場以来高成長を維持しており、年平均成長率は20.4パーセントとなっています。
2030年に向けた数値目標

当社が上場以来掲げている2030年に向けた数値目標についてご説明します。現在、当社は2030年に売上高100億円、営業利益率10パーセントを目指しています。
その内訳としては、2つの主要サービスがありますが、システムインテグレーションサービスを安定した経営基盤と位置付け、DXソリューションサービスを戦略的に拡大させたいと考えています。
2030年に向けては、DXソリューションサービスの売上を現在よりも伸ばし、売上構成比としておおむね30パーセントを目指しています。
次の時代を守るモノづくり 次の世代を助けるサービス

システムインテグレーションサービスについては、この中間期に人材投資などを行った結果、一時的に待機社員が発生した影響もあり、売上は減収、利益も減益となりました。しかし、下期にはこれらの課題が解消される見込みのため、順調に売上が伸びると考えています。
DXソリューションサービスでは、自社プロダクトである「Wisebook」や「DynaCAD」、またGIGAスクール支援サービスなどの機能拡充を進める中、これまで仕掛けていた案件の刈り取り時期に入っているため、下半期は売上・利益ともに拡大する見通しです。
当社MITホールディングスは、「次の時代を守るモノづくり 次の世代を助けるサービス」に取り組み、今後も企業価値の向上に努めていきます。どうぞよろしくお願いします。
