傷口が大きいのは、あんしん生命・あいおい生命の損保系2社
以下は、明らかに法基通改定の影響を大きく受けています。
2位 ネオファースト
4位 エヌエヌ生命
7位 大同生命
8位 あんしん生命
9位 あいおい生命
10位 マニュライフ生命
なおエヌエヌ・大同・マニュライフは緊急事態宣言が出た2020年は前年比より少し戻していますので、いかに2018年から2019年の落ち込みが激しかったかがわかると思います。
それ以外のメーカーで言えば、
3位:大樹生命
5位:第一生命
6位:アフラック
あたりは法人向け商品にそれほど優位性がないので、法基通改定の影響ではなく、2020年の営業自粛がモロに影響しているということなんでしょうね…。
7位の大同生命も、直販社員さんがおられますが、2019年よりは盛り返しているのは、営業自粛中の直販社員さんじゃなく会計事務所チャネルが積極的に法人向けに保障商品を販売した結果なのではないでしょうか…?
意外(?)に傷口が大きいのは、あんしん生命・あいおい生命の損保系2社です。法基通改定で減らしたうえに、営業自粛でダブルパンチを受けてしまったような印象を受けます。
かと思えば、同じ損保系でも「ひまわり生命」も減らしてはいますが、あんしん・あいおいに比べるとそれほど減らしておらず、逓増定期(契約から保険期間満了までに保険金額が増加していく定期保険)という飛び道具のおかげなんでしょうかね…?
直販系が強い保険会社は
あとおもしろいのは直販系が強い保険会社で、以下のようになっています。
・ジブラルタ生命
2018年度比−36.4%
2019年度比−13.2%
・ソニー生命
2018年度比−33.8%
2019年度比−31.4%
・プルデンシャル生命
2018年度比−2.0%
2019年度比+8.9%
・メットライフ生命
2018年度比−49.5%
2019年度比−35.4%
一番キツイのはメットライフで、法人向け商品が売れなくなり、営業自粛で直販も売れなかったという状況に見えます。
ソニー生命とジブラルタ生命を見ていると昨年の影響はそれほど大きくはありませんが、2020年の営業自粛が影響しているあたりに、代理店ラインよりも直販ラインがメインの保険会社であることがよくわかります。
それで見ると、やはり「プルデンシャル生命」はちょっと底力が違う感じがしますね。法基通改定の影響もわずかに受けましたが、2020年のコロナ禍において2018年よりも新規ANPを伸ばしているあたりに凄さを感じます。
あと地味(?)に健闘しているのが、オリックス生命。課税繰延商品がほとんどなかったので
法基通改定の影響はなく、昨年のドル建終身の訂料前の駆け込みで業績を伸ばしたのがよく分かります。