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物件価格プラス2000万円?マンション「購入後」の生涯費用をプロが試算=牧野寿和

戸建て住宅の場合

Aさんがマンションを購入したのと同じ時期に、Aさんと同じ38歳で、戸建て住宅を購入したBさんがいたとしましょう。

Bさんにとっても、上記マンションの修繕などにかかる費用「約2,000万円」は、まったく必要のないお金とは言えません。

例えば、自宅に駐車のスペースが確保できなければ、駐車場を借りる費用が必要になります。修繕費にしても、マンションより費用がかかる場合もあれば、少なく済むこともあるでしょう。

修繕に関して、マンションを買ったAさんは以下の費用が必要でした。

(2)修繕積立金(月額)8,100円と
(7)修繕積立基金(引渡時一括)63万2,000円

住宅購入後、30年間、Aさん68歳までに支払う修繕のために積み立てる額は、

8,100円(2)× 12カ月 × 30年間 = 291万6,000円(11)
291万6,000円(11)+63万2,000円(7)= 354万8,000円(12)

仮にBさんが自主的に、自宅の修繕費を積み立てていき、30年後にAさんの積立金額354万8,000円(12)とほぼ同等の額を積み立てたとします。

Bさんはこの金額で、戸建て住宅をどのくらい修繕可能かは疑問です。また、安価な建売住宅を購入していれば、68歳頃に建て替えが必要かもしれません。

一方で、Bさんは修繕工務店から、修繕の提案セールスを受けても、ご自身の戸建て住宅ですので、ご自身の判断で「必要ない」とまったく修繕をしない選択もできるのです。

住宅購入は生涯で一番高い買い物

今回は、マンションの費用で、生涯どのくらい費用が必要なのかを計算してみました。

戸建て住宅を購入したとしても、戸建て住宅特有な問題があります。住宅購入は、生涯で一番高い買い物、と言われている所以でもあるのです。

もちろん購入マンションや地域によって金額は大きく変わりますので、住宅を購入する時、まずは生涯の家計収支の推移を検証してみることです。

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image by:WorldStockStudio / Shutterstock.com
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【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』(2021年2月17日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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