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ビットコインは年内1000万円も。昨年末時点で500万円到達を言い当てた専門家の展望。3つの急落材料とDeFi・NFTの最新動向も解説=大平

注目のNFT銘柄「FLOW」

NFT銘柄で2021年当初から話題になったもので、「FLOW」があります。

FLOWは2020年10月にトークンセールが開始され、10万円を上限に購入することができました。FLOWはNFTに特化したブロックチェーンであり、デジタル資産の取引にFLOWのシステムを利用して取引することができるというプロジェクトです。

FLOWにはNBAトップショット、UBISOFT、ワーナーミュージックグループなどがパートナーとなっており、大手ベンチャーキャピタルの出資も受けています。

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この10万円で当初購入できたFLOWでしたが、1年間はロックアップで売ることができず、そしてその間はステーキング報酬(金利)が受けて取れる仕組みとなっていました。

しかしながら10万円で参加したセールでは、その後リリースされたFLOWの価格が上昇し、2021年2月時点で400倍を超える値上がりを記録。10万円 → 4,000万円という驚くべき資産の増加となりました。

ロックされている間の金利報酬については2月・3月と配布があり、トータルで45万円を超える配当があって、すでに投資金額の10万円を上回まわる収益となっています。この配当には「FLOW(不労)所得」というネーミングがつけられたほどです。それほど、NFTについては注目が集まっているも言えます。

仮想通貨市場「3つの懸念材料」とは?

上昇相場で大きなインパクトを与えた仮想通貨市場ですが、私なりに懸念材料もあります。それは「SECからバイナンスが提訴される可能性」「NFT市場の一部バブル」「DeFiのセキュリティ問題」の3点です。

<SECからバイナンスが提訴される可能性>

まず、バイナンスは現在、世界最大の仮想通貨取引所としてたくさんのユーザーを抱える取引所です。アメリカの証券取引委員会(SEC)は、米国在住者の登録を無許可で勧めた企業などには提訴を行うことが有名です。2020年は香港の企業であるbitmexがSECから提訴されました。バイナンスが提訴された場合について、市場全体への影響とバイナンス銘柄の大きな下落が考えられます。しかしながら、SECに提訴されることは業界の再編にも繋がるため、それはそれで中長期的にプラスという見方もできます。

<NFT市場の一部バブル>

NFT市場は2021年に入ってから非常に活況になり、様々なデジタル商品が購入され多くの取引高となっています。個人的にもNFTは今後注目される分野だと感じています。

しかしながら、一部の商品はバブル的な面もある可能性があります。情報に踊らされると、よくわからないNFTを購入してしまうリスクが発生しそうです。

<DeFiのセキュリティ問題>

DeFiは、分散型金融としてプログラムで成り立つものです。基本的にリリースされる場合については、セキュリティなども含めてコードの監査が行われます。しかし、ハッキングを受けた場合には資金が流出する可能性があるため、トークンの無料配布目的などでたくさんの種類のDeFiを使ったり、多く資金をプールに入れたりする場合については、そのあたりのリスクを考慮する必要があると感じています。

ビットコインは1,000万円に到達する?

前回の展望を執筆した時点では、ビットコイン価格は220万円でした。そして、専門家の予想として「PlanBは2021年12月までに10万〜28万8000ドル(1,000万円から3,000万円)」「GalaxyDigitalのCEOであるMikeNovogratzは、2020年は600万円から700万円」という予想が出ていることをご紹介しました。

私の個人的な予想としては「400万円から500万円を年内に」としていましたが、イーロン・マスクがCEOを務める自動車会社テスラが2月上旬にビットコインを買ったことから価格が急騰し、ビットコインの価格は500万円、そして600万円に到達してあっさり目標価格を更新してしまいました。

機関投資家の仮想通貨市場への参入がここまでインパクトがあるものだとは、私も考えていませんでした(テスラがビットコインを買うのは数年先のようなイメージをもっていたからです)。

個人投資家の見方では、2021年内に1,000万円という価格があるのではないか?という意見が出ています。年内に機関投資家の買いが増えると、個人的には1,000万円に到達する可能性は十分あると思っています。

Next: 「ビットコインは高くて買えない」個人投資家はどうやって参入する?

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