子育てに必要なのは「落ち着いた親の精神」
その際、「お金がかかる」などと夫から反対されるかもしれませんが、外注利用で反対する夫の発言はほとんど根拠がないものです。
たとえば「妻がやるべきだ」「そんなの妻失格だ」「自分たちでやるべきだ」「お金がもったいない」というのは、単なる本人の固定観念か思い込みです。最初から決まっているわけでも、そこに理由があるわけでもないのですから。
そもそも外注とは、「時間と労力をお金で買う」という合理的な行為であり、引き換えに「家族と接する時間と余裕が得られる」ことは家庭の安定には重要なことです。
それに、とくに幼少期の子どもの発育にとって最も重要なのは、「親が情緒的に安定している」ことです。子の健全な精神は、健全な親の心によってはぐくまれます。
母親が多忙で心の余裕がなければ、子にじっくり向き合うことはできないでしょうし、子もそんな親の不安定さを敏感に感じ取り、遠慮したり自身の情緒も不安定になります。すると自己肯定感が育たず愛着障害を抱えるリスクもあります。これは恐ろしい。
なので母親が子に十分な愛情を注ぐためにも、夫が手伝ってくれないなら外注を利用することです。
夫が輝き、妻も輝き、子も輝く家庭をつくる。そのための出費は必要経費。そのための時間と労力は、必要な投資。家族全員が輝けるよう、お互いを尊重し認め合い、工夫し協力していくのが家族というものだと私は考えています。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年6月27日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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