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米国株vs日本株、今買うならどっち?「S&P500だけで十分」派が知らない“いいとこ取り”戦略=栫井駿介

投資に国境はない、良いと思う企業を買え!

以上を踏まえて、私たちはいったい、どんな投資を行ったらいいでしょうか?

一番大切なのは、「日本株か米国株か」あるいは「インデックスか個別株か」ということにこだわらないことです。

なぜなら、それぞれに良いところ悪いところがあり、両面を見つめて意思決定する必要があるからです。インデックス投資に関して言えば、先ほど説明したように、日本株より米国株の方が良いといえるでしょう。

また、そもそもインデックスに投資するというのは、どこの国が成長するとか、そういった恣意性を挟まないことが最も重要ですから、その意味では、米国株よりも世界株に投資した方が良いと言えます。アメリカが今後もどこよりも反映し続ける絶対の理由などないのです。

私も、確定拠出年金なんかは米国株ではなく、世界全体のインデックスに投資するようにしています。

個別銘柄に関して言えば、私は投資に国境はないと考えています。世界の金融は間違いなく繋がっていますし、実体経済という点でも、グローバルに展開している企業がほとんどです。そんな中で、米国企業だから伸び、日本企業だから伸びないという概念はもはや存在しないのです。

私たちは、企業・株式市場の所在地に関係なく、自分の身近なところからよく知った素晴らしい企業を探し、それらに投資することで、企業を見抜く力による収益すなわち「α(アルファ)」を稼ぎ出すことが、大きく資産を伸ばすためのポイントなのです。

ぜひこの考え方を実践し、あなたの投資に生かしてみてください。


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image by:SOUTHERNTraveler / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年7月4日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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