小池百合子首相の誕生もありうる?五輪後に起こる3つの政局
今後の総選挙に向けての大きな影響をもたらす、以下のようなファクター(要素)があると考えております。
<政局その1. 自民党総裁選はいつ行うか?(選挙の顔は誰になるか?)>
菅総理の自民党総裁としての任期は、9月末までとなっています。しかしすでに、総裁選延長論(自民党総裁選を衆院選の後にする案)の話が出てきています。今のところ、個人的にはその確率は50/50ではないかと思っています。
9月末に予定どおり総裁選を行うとして、候補者は菅総理の他に岸田氏、石破氏といったところでしょうか(正直なところ新鮮味に欠けるメンバーではないかと思います)。
人気の高い河野大臣という話もありますが、年齢も若く次もあるため、菅総理が出馬する限りは恐らく出ないでしょう。
菅総理では選挙の顔として弱いという意見が出てきていますが、岸田氏、石破氏といったこところが選挙の顔として強いかと言えば疑問です。
石破氏はすでに3回負けていて、なぜか一部のマスコミの世論調査では支持が高いですが、自民党内ではすでに過去の人なのではないかと思います。また岸田氏は、線が細いイメージがぬぐえないし、そもそも残念ながら菅総理以上に人気がありません。
こういう状況もあって、総裁選延長論が出てくるのだと思います。
<政局その2. 小池都知事の国政復帰はあるか?>
以前からオリンピック・パラリンピックが終わった段階で、小池都知事が辞任して衆院選挙に出る(国政復帰)という話があります。
都議選で予想に反して都民ファーストの会が善戦したことで、改めてこの可能性が取り沙汰されています。
今のところ可能性は低いと言われていますが、二階幹事長と裏で繋がっているという噂もあり、政局に強い小池都知事ですから、可能性がゼロでもないとは思っています。
自民党の中にも、小池都知事のような「強い選挙の顔」が欲しいという願望を持っている議員はたくさんいるでしょう。
小池都知事が国政復帰を決めれば、各陣営で取り合いになるかもしれません。
まず(1)で記載した自民党総裁選が総選挙「後」か「前」になるかによって、小池都知事の動きも変わってくるでしょう。
総裁選が衆議院選挙「後」になった場合、小池都知事にも総理になる可能性が発生します。
その場合、どの候補者やどの陣営と組むかによって小池さんの処遇が変わってくるのではないでしょうか。