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お金持ちほど実は手抜き。家事に「つらさ」を求める貧乏人の強迫心理、罪悪感と愛情のワナとは?=午堂登紀雄

あらゆることは外注できる

先ほどから紹介している家政婦サービスは、あらゆる家事をこなしてくれます。

むろんお金がかかるものですから、「自分が苦手・不得意なこと」「自分では手が回らないこと」に限定して活用してみてはいかがでしょうか。

私が利用したことがある家政婦サービスで最高に便利だったもののひとつが、「料理の作り置き」です。

いま家庭にある食材を使って調理してもらうことはもちろん、好みのメニューを伝えておけば、オプションで買い物もすべて代行してもらうことができます。

私が利用したサービスは、3時間で13品を家族4人分で1週間分作ってもらえました。料理はすべてタッパーに入れられており、レンジで加熱するだけ。代行料金は9,000円(食材費は別途)。

仮に毎週依頼しても月36,000円+食材ですが、平日は買い物も料理の手間からも解放されます。これはラクです。物足りなければ自分で1~2品追加で作ってもいいですが、それでも格段にラクになります。

なぜ罪悪感を覚えなければならないのか

「それ手抜きじゃない?」「手を抜くなんてけしからん」「手を抜いたらかわいそう」などと非難してくる人がいます。

むろん仕事であれば、依頼主・発注主の要望に応える義務はありますが、プライベートのことに関してなら、それは余計なお世話というものです。

「だから何?あなたには関係ないことでしょう?」と一蹴すればよい性格の言動です。

なぜなら、「けしからん」などと本人の価値観を押し付けてきたとしても、その人は何も責任をとってくれないからです。

もし相手の言う通り手を抜かなければ、100%良い結果になると、その人は保障してくれるのでしょうか?何もしてくれないですよね。

責任を持てない人の発言は「無責任」そのものであり、それに従う道理などどこにもないというものです。

たとえば当メルマガで以前に紹介したような「手作り弁当じゃないのは手抜き」と言われたとしても、「それはあなたの考えであって、私の考えとは違う」「あなたはそれで嬉しいかもしれないが、ウチは違う」「あなたが手作り弁当にすればよいだけで、ウチがやるべきことではない」という話です。

「手作りじゃない弁当なんて、子どもがかわいそう」と言われたとしても、「弁当ごときで愛情が揺らぐようなヤワな育て方はしていない」「むしろ弁当が手作りじゃないという程度で子が親の愛情を感じられないなんて、その方がかわいそう」という話です。

キャラ弁作りに30分かける時間があれば、その時間を使って子の話をじっくり聞いてあげた方がいいという場合もあるでしょう。

むろんキャラ弁で喜ぶ子どももいるとは思いますが、もしかしたら子は、それよりもたとえば一緒に勉強を見てもらったりキャッチボールをしてほしいと考えているかもしれません。

親の子に対する愛情表現の方法も、子が親に愛情を感じる行為も、単一ではないのです。

何が言いたいかというと、繰り返しになりますが「本質的な目的は何であり、それを実現するための手段として何が重要か、どういう優先順位をつけるべきか」を見極め、自分の中の軸としてしっかり持つことです。

その軸が強固であればあるほど、他人の言動にいちいち動揺したり罪悪感を抱いたりすることなく、堂々としていられます。

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