文明の利器をフル活用する
わが家では掃除や皿洗いなどキッチン周りの片づけは家政婦に外注していますが、自分でやるという人でも、手間と時間を節約するためには全自動掃除ロボットや全自動食洗器を使うでしょう。
時短家電とカテゴライズされる電気圧力釜なども人気で、ごはんを炊くのも煮物をつくるのも、あっという間にできます。
私もいろいろ時短と手間の削減では工夫しています。
たとえば賃貸アパートに住んでいた時は、灯油を買って石油ファンヒーターを使っていましたが、自宅(兼賃貸マンション)を建てるときに床暖房を入れたので、給油作業は不要になりました。
布団や毛布は、天日干しが理想なのはわかっていますが面倒くさい。そこで布団乾燥機を導入しました。
夏は外出中にやれば熱から逃れられるし(布団乾燥機をかけると部屋が暑くなる)、冬は寝る前にタイマーでかけておけば、フカフカで寝られます。
エアコンは夏場はオートモードにして24時間つけっぱなしです。実はこまめにオンオフするよりも電気代が安いのです。すべての部屋のドアを開け、1台のエアコンで全館空調仕様にしています。
クルマの運転もずいぶんラクになりました。運転支援システムの進化によって、たとえば高速道路では前方車に自動追従してくれるので、長距離を乗ってもあまり疲れません。
自動運転はもうしばらく先にことになると思いますが、クルマでの移動はもっとラクになりそうです。
ほかにも、テレビ番組はいちいち録画予約をしなくても、まるごと録画してくれます。家電とインターネットがつながり、遠隔で操作や確認ができ、たとえば家に帰るまでにエアコンを動かして部屋を冷やしておくこともできます。
技術の進化は、私たちをますます手抜きさせてくれるようになるでしょう。
通販・宅配だけで生きられる
私は「買い物」という行為が面倒なので、徹底的に通販を利用しています。
生鮮食料品を買いにスーパーに行くぐらいで、他の消耗品関連はほぼ通販です。洗剤・柔軟剤などの家庭消耗品はかさばる上に重いので、玄関まで運んでくれる宅配は便利です。もはやドラッグストアに行くことはありません。
食糧品の中でも、たとえばレトルト食品などは通販です。レトルト食品は添加物も少なく便利なので、カレー・中華丼・親子丼・麻婆丼・牛丼・パウチごはんをよく利用しています。忙しい時や食材が少ない時に、ササっと子どもの夕食を準備できるので重宝しています。
また、これらは防災備蓄を兼ねているため、食べたらその分を買い増すという方法で無駄になるのを防いでいます。
防災備蓄と言えば、ミネラルウォーターやトイレットペーパー、ティシュぺーパーも大
量に保管しています。これで在庫管理の手間から解放されます。まとめ買いすると配送料が無料にもなるのでコスト削減にもなります。
ほかに便利なのが定期配送です。ペーパー類は防災備蓄を兼ねているのでいいのですが、子どもの紙おむつとか、場所をとるし、成長に合わせてサイズも変わるので、大量に買うと余る可能性がある。そこで在庫を見ながら調整できるし割引率も高い定期配送が便利です。
よく使う調味料も定期配送です。これらも消費期限があるので大量保管には向かないからです。
前述した生鮮食料品も、いまはネットスーパーが普及していて当日配送も可能なので、実は家から1歩も外に出ることなく、あるいはまったく店舗を利用することなく(家と会社の往復だけで)生活することが可能です。
むろん、買い物が好きとかレジャー代わりという人には物足りないと感じるかもしれませんが、私のように買い物が面倒な人にとっては、便利な時代になったものです。
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『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2021年9月13日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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