第2位:資生堂<4911>
第2位として挙げるのが、資生堂です。
資生堂ってどんな会社かというと皆さんご存知の通り化粧品の会社です。
この会社、実は最近非常に大きく株価も業績も伸ばしてきたのですが、その大きな牽引役となっていたのが中国なのです。
こちらは目標値ですが2019年時点で売上高に占める中国の割合が19%となっています。
しかしただそれだけではありません。
資生堂の売上が中国本土というのもありますが、それに合わせてトラベルリテール空港の免税店なんかで、顧客は中国人がほとんどだとは思うのですが、トラベルリテールと中国を合わせて売上高のおよそ3割を占める状況になっています。
現時点でも3割、利益に関してもTOTOのような大きな差はないのですが、ただこれからの目標を見ますと、日本に関してはむしろ減少する方向で、最近でもシャンプーなどの大衆向けの商品を事業売却するというような状況もありまして、より中国への依存を高めています。
しかしこの高額消費となると、中国における資生堂がどこまで高額消費に該当するかというのは定かではありませんが、景気後退も受けるとしたら、今これまで順調に業績を伸ばしてきたようには行かないのではないかということが一つ考えられます。
株価を見ますと、これを受けて直近まですごく大きく下げていたかと思ったら、その相場に乗って上がったのですが、さらに恒大ショックではまた下がっているという状況になっています。
化粧品なのでコロナ禍でかなり厳しい戦いを強いられています。
一方で株価はそれほど下がってないところがあります。
PER的にも過去の水準で見ても30倍程度というところは維持しています。
この30倍というのは、ここ数年の成長が評価された数字だと思うのですが、ただこれが今後も維持できるかは成長性に関しては少し疑問符が付いているかなというところではあります。