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中国恒大危機に青ざめる日本企業トップ3は?習近平の「富裕層叩き」で大打撃=栫井駿介

ファーストリテイリング、良品計画は大丈夫か?

さて、影響度に関してさらに気になるのはファーストリテイリングだったり、良品計画といった中国に大きく進出している企業群ではないかと思います。

特にこの2社に関して言えば、実は私はそこまで影響は大きくないと思っています。

というのも、売り上げの全体からの割合が2割程度あるのですが、ただこれらの会社は必ずしも高額消費とは言えないですよね。むしろ日常に使うところだと思います。

したがって、富裕層叩きの対象にあるような会社ではないわけです。むしろこの中間層のところですから、直接的には無風なのではないかという風に考えています。

もちろん中国全体の景気が減ったら、中国人の財布の紐が固くなりますから、その時は影響を受けるのですが、一方でこのファーストリテイリングなんか特に日本でのデフレの中で伸びてきたというところもありますから、不況の耐性は強いところになってきます。

この辺りは中国の割合が大きいですが、心配しなくていいのではないかと思います。

マイナス要因は投資チャンスにもなる

今回、影響の大きい会社として3社を挙げさせていただきました。TOTO、資生堂、そしてピジョンです。

良いところ・悪いところあるかと思うのですが、何かしらの影響が受けているということも間違いないので、この辺は注意していく必要があります。

もちろんマイナスだけではなくて場合によっては、チャンスになり得るということもあるということを考えて、見ていきたいと思います。

(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


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image by:hxdbzxy / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年9月27日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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