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「FIREで海外移住」に落とし穴。日本で“現地の家”を買ってはいけない理由=栗原将

FIRE(早期リタイア)を成功させて「海外移住したい!」という夢を抱いている人も多くいると思います。しかし、海外移住を計画するときに、日本にいるうちに現地の不動産を買ってしまうのは悪手です。タイ・フィリピンに海外移住して暮らした経験から解説します。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)

【関連】2021年のアジア海外移住事情~タイ・フィリピン、リタイア生活の理想と現実とは=栗原将

海外移住する前に「家」を買ってはいけない

コロナ禍がなかなか収束せず、かねてからタイなどに海外移住したいと考えている方にとっては、もうしばらくの辛抱というところでしょう。

以前、私がタイで暮らしていた頃には、日本の方から「バンコク(タイ)のコンドミニアムを買ってそこに住むつもりです。日本のマンション販売会社から紹介されていまして…」というような話をよく聞きました。

私が提案する海外移住の手順は、次の通りです。

まずは、ホテルやサービスアパートメントで2週間〜1ヶ月ほど生活してみること。その後は、月極めのコンドミニアムを借りて、最低1年とかそれ以上の期間を、現地で暮らしてみるのがおすすめです。

けっこうな確率であるのが、「旅行では何回もタイ(やフィリピン)に来ていたが、住んでみたら、全然、印象が変わった。やっぱり日本で暮らしたい」というものです。

こういった場合に障害になるのが、持ち家(コンドミニアム)だからです。

これが持ち家でなくて賃貸だったら、家具や家電も付いているものですから、すんなり帰国できます。

しかし、高額な不動産を持ってしまうと、本来の希望(日本帰国)に目をつぶって、嫌々の海外生活になってしまうのです。

これはまったくハッピーではありませんね。

Next: 日本で買えるのは現地の「売れ残り」物件? しかも割高

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