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「FIREで海外移住」に落とし穴。日本で“現地の家”を買ってはいけない理由=栗原将

日本で買える海外物件は割高になる

もうひとつの理由は、日本で買える海外物件は、詐欺でないとしても「割高」だから。

私は海外で不動産仲介ビジネスをした経験があるので、業者側の気持ちもわかるのですが、そもそも現地で売れる物件であれば、そのまま現地で売ってしまいます。

なぜ、日本で販売・紹介されているのかと言えば、「現地で売れないから」です。

例えば、タイで現地で売るなら、当たり前ですが、言語はタイ語のみで大丈夫ですが。しかし「日本で売る」となると、日本人の販売担当者か、日本語ができるタイ人スタッフが必要となり、その分だけ人件費が上がります。

加えて、手間もかかります。

日本人のお客さんでかなり多いのが、基本的な英単語でも自分で調べないで、「INTERESTって、何の意味ですか?」みたいに聞いてきて、メール対応だけでもかなり大変なのです。

「INTEREST=金利」くらいは検索すればわかるはずなのですが、「質問は無料だ」という認識の人が一定数います。となると、業者側としては、その分、価格を上げざるを得ない。

そうなると、自分でINTERESTくらいわかる人にとっては、その分だけ割高で損なわけです。

いずれにしても、移住後、現地で暮らせば、例えばバンコクなら、電柱やスーパーの掲示版に「FOR SELL」「FOR RENT」という形で物件価格が書かれており、これがナマの相場情報だったりします。

高額な不動産を買うのは、それからがベストです。

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image by:Juina24hr / Shutterstock.com
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海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年10月1日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。

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