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お金持ちほど「恥ずかしい」の感情に鈍感。どうでもいいことは豪快に“手抜き”する=午堂登紀雄

「それが私なんです」と言えるようになること

私自身も、40歳を迎える直前くらいになって、ようやく「恥ずかしさ不感症」のレベルが上がってきました。

それは、自分の言動による具体的なメリット・デメリットを計算するスピードが上がってきたことに加え、失敗や自分の未熟さ、無能さをオープンにし、「それが私なんです」と言えるようになってきたことが挙げられます。

私の場合は、たとえば…

・会社を2つ潰すなど経営者としては無能だよ。でも、もう自営業だからどうでもいい
・資産○億とか言われるけど、借金も○億円あるよ。でも、収入が多いからどうでもいい
・お金は不動産に変え、現預金はほとんど持っていないよ。でも、収入が多いからどうでもいい
・友達はほとんどいない引きこもりだよ。でも、内向的だからその方が快適
・服装はダサいけど、そのままで商談や打ち合わせに行っているよ。でも、普通に仕事になるよ
・美容院じゃなくて1,000円カットだよ。でも、何も困ったことは起きない
・寝ぐせのついた頭のままでうろうろしているよ。でも、何も困ったことは起きない
・有能に思われなくていいよ、お金持ちと思われなくていいよ。他人の思惑なんてどうでもいいし
・10人中9人が僕のことを嫌いでも、1人に愛されればいいよ。僕だってそんなにたくさん愛せないから
・別に嫌われてたっていいよ。自分から他人を攻撃しなければ、何か危害を与えられるリスクも低いから
・他人の期待に応えられなくてもいいよ。他人の期待がどうであろうと、自分ができることを精一杯やり、自分が納得できる取り組みをするだけだから

そうやってメリット・デメリットを計算してみれば、どうでもいいことがわかる。素のままの自分をさらけ出していれば、それに慣れる。

それで離れていった人もいるかもしれないけど、むしろ親近感がわくと言ってくれる人もいる。そして、周りも「あいつはああいうヤツだ」と思うようになる。

すると自分を大きく見せる必要も、見栄を張る必要もなくなり、自然体で生きることができる。

だから、今の私には「恥ずかしい」「他人からどう思われるか気になる」「他人に気を遣う」という気苦労がほとんどなくなりました。

最優先事項は何か

最も優先されることは、自分自身がご機嫌でいられること、家族が笑顔でいられることです。それ以上に重要なことはありません。

もちろん、家事も仕事も人間関係も、どうでもいいとまでは言いませんが、優先順位がぐっと下がります。

自分がゴキゲンでいられないなら、そんな人間関係はいらない。家族が笑顔でいられないなら、家事なんてしなくていい。もっと手を抜いた方がいい。

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