なぜダイヤモンドを付けたのか?担当者に聞いた狙い
それにしても不思議なのが、なぜダイヤモンドだったのかです。
それを担当の人に聞きました。「これまでの最上位はゴールドカードの金属製でした。もっと上を行くには何が良いか考えたところ、ダイヤモンドという案が出たのです。金属の上位はどう考えてもダイヤモンドしかないという思いでした」(ラグジュアリーカード広報部)。
史上最強のクレジットカードと最強のダイヤモンドが結合して、世界最高峰のステータスカードが生まれたということです。
そして名前も「ブラック・ ダイヤモンド」ですから、こちらも端的でわかりやすい。
天然ダイヤモンドは職人の手作り
そして、このダイヤモンドがなかなかイケているのです。とにかくクラフトマンシップが横溢しています。天然ダイヤの輝きがさらに美しく増すようにカットして、磨き上げていますが、カード券面に載せるのに大きすぎてはいけないし、小さ過ぎてもいけない。その加減が難しいのです。
特に大きすぎるとATMに入れた時に問題が起きたりします。それを避けるために一個一個のダイヤモンドを職人たちが心を込めてカットし、磨き上げてハイジュエリーに匹敵する「純度」を獲得しているのです。
この作業に大変な時間がかかっていると言います。まさに手作りの逸品ということでしょう。
銀座ママをも魅了するブラックダイヤ
実際、今回の「ブラック・ ダイヤモンド」カードが出た後に、銀座のクラブのママにカードを持ってもらいました。
彼女はカードをかざしたり、ひっくり返してみていましたが、カードの左上隅に埋めてあるダイヤモンドがキラリと光ると、やっと見つけたという顔でにっこり笑いました。
なんといっても66万円という高額な年会費と、天然ダイヤの輝きを放つカードです。その光は女性たちの平常心を奪ってしまうようです。
それを「高貴な体験」と感じて安息を得たような素晴らしい表情を見せてくれるのですが、それがカード・オーナーの男性にとっては、女性を守っているという思いに代わって、変えがたい癒しの瞬間になっているようでした。