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なぜ岸田首相は投資家をいじめるのか?「票にならない」声は聞かない“新しい資本主義”=栗原将

投資家から超絶不人気の岸田首相。なぜここまで投資家にとって不利な政策を打ち続けるのでしょうか?それは、投資家の声を聞いても「票にならない」からです。(『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』栗原将)

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投資家界隈で評判「最悪」な岸田総理

投資家界隈で超絶不人気なのが、岸田総理です。内閣支持率の世論調査とはまったく違う結果となっています。

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ツイッターに流れてくるのは、にっこり微笑む岸田総理の写真と共に、「増税(株式売却益に)しますね」みたいに皮肉る投稿が多いです。

実際、プロの海外投資家の間では、岸田総理の評判は最悪で、すでに日本市場から資金が流出していると言われているのですが、確かに、私自身、岸田総理の昨年の発言である「金融所得課税の強化」には愕然としたものです。

投資家の声を聞いても「票にならない」

「聞く力」を長所としてアピールしている岸田総理ですが、投資家の声を聞いているようには見えてきません。

その理由を考えてみたのですが、実にシンプルで「支持率と票にならないから」と考えています。

30年ほど前は中流サラリーマンがNTT株など投資していたのですが…。

昭和バブルの頃、私は高校生でしたが、サラリーマンだった父親が、それまで自社株しか持っていなかったのに、当時、大人気だったNTT株を買っていました。

ごくフツーの家庭でも株式投資はフツーのことで、テレビのニュースではよく、東京駅八重洲口の証券会社の店頭の株価ボードを眺める人へのインタビューが放映されていたものです。

それが最近では、庶民、特に非正規雇用で働く人達は投資にまわすお金などなく、それゆえに批判や抗議を恐れているのか、最近ではテレビ放映が少なくなったように感じます。

上記は世相からの所感でありますが、岸田総理からしたら「有権者の大多数は、株式など投資には無縁」という印象でしょうか。

であれば、「汗を流さない投資の儲けには増税する」というポーズを取れば、支持率を手っ取り早く上げられる。こんな風に考えているのでは?と邪推してしまいます。

Next: 株価が上がれば、投資家じゃなくても恩恵を受けられる

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