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誤入金“4630万円男”はどうすれば逃げ切れたのか。勝算があるのは仮想通貨と海外銀行口座の合わせ技=午堂登紀雄

海外に銀行口座を開設してクレカを作る

安全パイを狙うなら、海外旅行をして海外の銀行口座を作り、そこでクレジットカードを発行してもらって、仮想通貨口座からその銀行口座に資金移動し、その口座から使った代金が引き落とされるようにする、という感じでしょうか。

買い物はそのクレジットカードで使えば、引き落としは海外口座なので利用履歴もわからないし。

ただしこれはパスポートを持っていればという話。もしパスポートを持っていなければ、時効のあとにどこかに定住して住民票と戸籍を移して作成する。

しかし非居住者の場合、滞在期間によっては口座開設やカード発行されない国もあります。仮想通貨で代金を支払えるという、バイナンスが発行しているバイナンスカードは、居住エリアが限定されているようです。

逃避行動画を撮影し返還資金を稼ぐ

でも、さすがに私がこの年齢で逃げ回るのはしんどい。これが1,000倍の460億円ならなんとかしようとするかもしれませんが、4,600万円なら稼げる金額なので、私にとっては犠牲にするものが大きく割に合わない。

子どももいますからね。そこそこ名前も知られているし、珍しい名前だし、親不孝になるような行為はやめておこう、と考えます。

まあ、20代独身で年収が低い人なら、4,360万円が巨大な金額に見えるのでしょうけれど。それで目がくらんでしまったのだと思います。

そこで、仮に逃げられる期間がわずかでも、その逃避行を動画で撮影しYouTubeにアップしたりライブ中継を続ければ、もしかしたら人気が出て、その収益で全部返済できるかもしれません。「いま〇〇県の山中にいます」とか、「警察が張っています」とか。

あるいは無言を押し通し裁判でも何も語らず判決を受け、あとで真実を暴露する本を出版するとか。約34万部ほど売れれば5,000万円に到達します。

それですべて弁済し、一時的にスッテンテンになっても、別の世界が開ける可能性があります。

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