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「人手不足」で業績が伸びる日本企業5社とは?サービス業を支えるPOS・セルフレジに妙味=田嶋智太郎

ヴィンクス<3784>

小売り・流通向けソフト開発を柱とし、なかでも足元は国内小売業のDXニーズの高まりを背景に、小売り向けPOSシステムなどが好調な推移を続ける。店舗管理のソフトウェアの引き合いも強く、重い開発費や人件費をこなして高い利益水準を維持している。

21年12月期に引き続いて今期も連続で純利益は過去最高を更新する(前期比3.3%増の16.7億円となる)見通し。年間配当35円を予想しており、前期実績の20円から大幅な増配となる(足元の利回りは2.3%)。

ヴィンクス<3784> 日足(SBI証券提供)

ヴィンクス<3784> 日足(SBI証券提供)

8月4日に発表した2Q決算において通期予想は据え置いたが、2Q時の進捗率は営業利益で60%、純利益で64%と高めに推移している。8月12日に1,615円まで上値を伸ばす場面があり、年初来高値を更新した。26週移動平均線と52週移動平均線がともに上向きで、今後も中期的に上昇トレンドが継続すると見られる。

スター精密<7718>

柱である自動旋盤等の工作機械が中国の通信機器、欧州の自動車向けなど中心に高い伸びを続けるほか、食品の宅配サービスなどの需要拡大の影響で、小型プリンターの販売も欧米を中心に伸びる。

今年2月からレシートプリンターとタブレットなどの注文端末を無線でつなぐ機器を飲食店向けに発売。機器を有線でつなぐ必要がなくなり利便性が高まる。「スマレジ」や「楽天ペイ」など多様なアプリケーションを通じて、同社製のプリンターや周辺機器と連携することで、中小の小売店や飲食店の効率的な運営をサポートする。

22年12月期は、売上高が前期比25.1%増の805億円、営業利益は同45.6%増の108億円、純利益は同37.6%増の79億円と大幅増益を見込む。

スター精密<7718> 日足(SBI証券提供)

スター精密<7718> 日足(SBI証券提供)

7月末ごろに26週移動平均線が52週移動平均線(52週線)を上抜けるゴールデン・クロスが示現しており、足元は52週線も上向きに転じて強気ムードが強まっている。

Next: 人手不足はまだ続く。POSレジ・決済システムに強い2社に期待

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