Fedの利上げは5%も視野に入った
国際政治が不安定だと、金融市場も落ち着いては居られません。相場を牽引する政策が不在となるためです。あっちこっちふらふらしちゃいます。
金融政策ではFed(米連銀)の利上げ路線が一段と鮮明に。昨日も利上げ継続発言が相次ぎ、Fedの利上げ終着地点(そのまま「ターミナルレート」なんて言葉が使われます)が4%台ではなく5%台まで行くのではとの見方も増えつつあります。
金融政策に敏感な米2年国債利回りは4.61%。米国債の代表選手、10年国債利回りは4.23%まで上昇しています。そりゃ外貨建て保険だって売りたくなるってなものです。
ドル円のチャートをご覧になれば分かるのですが、このところ上昇した後に数秒で0.5円単位の下落を見せ、間もなく値を戻す場面が多くなっています。
これが(覆面)介入なのか、アルゴリズム取引の仕掛けなのか不明ですが、日々相場を追うものとしては迷惑千万です。
もし介入ならば「やるなら、ちゃんとやって」ですし。そうでなければ、今の板(売り買いの頻繁さ・濃さ・多さなどを示す言葉です)の薄さを嘆くだけ。
来週に向けても、各市場で不安定な動きが続きます。
まとめ
・英トラス首相、史上最短の在位での辞任表明
・ジョンソン前首相の立候補が伝えられるなど、混乱長期化を予感させます
・日本の憲政史上最短はどうしても「宇野さんだっけ?」と思いがちでして
『徒然なる古今東西』(2022年10月21日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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