シーズナルサイクルでは10月末から12月まではドルが上がりやすい
FOMCと中間選挙を別にしても、10月末のハロウィンから12月中盤までは、毎年、ドル円はかなりの確率で上昇しやすくなります。
さすがに今年の上昇値幅は例年に比べても大きいですから、通常ならばここから上げても2~3円がいいところで、果たして今年はどうなるのかに関心が集まります。
また実需ベースでは年末にかけてどうしてもドル需要が旺盛になり、とくにエネルギーの海外からの購入が増える冬場にむけては、投機とは関係なくドル円が上昇する傾向が強まります。
実際10月末の発射台が150円なのか155円なのか、あるいは下がって145円なのかも、どこまで到達するかに大きな影響を与えることになります。
具体的な価格を目標にしてトレードするのは危険
こうした材料が相場の先行きを見立てる重要な要素となりますが、毎度お話していますとおり、155円になるとか160円になりそうだといった断定的予測は相場感を狂わせることになりかねませんから、あくまでも上昇するのか・下落するのかという材料にここでご紹介したものを意識していくことが重要になりそうです。
具体的な価格を目標にしてしまいますと、それ自体に影響を受けてしまいますから要注意です。
ということで、このような材料を常に意識しながら、短い時間足でもトレンドが出てトレンドラインが引けるならばエントリーし、予想以上に値上がりしないならそこで退場といった形で、一喜一憂しない淡々としたトレードで年末を迎えたいものです。
相場が白熱してくると、トレーダー自身がそれに飲み込まれて興奮しがちですが、そうした状況に陥らないようにする努力も必要です。
年末160円に到達するかも知れませんし、151円でお仕舞かも知れない。そう思ってトレードすれば、かなり楽になるのではないでしょうか。
今年ここまで上昇していますから、年末に向けてかなり強気な予想もではじめています。
しかし、先の事は誰にも分りません。話半分程度で参考にしながら、実際には相場自体の価格分析でどうなるかをざっくり予想することが肝要です。
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『
今市太郎の戦略的FX投資
今市太郎の戦略的FX投資
』(2022年10月21日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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