燃料を注ぎ続けるアメリカほか西側諸国
アメリカもやめるわけがありません。
アメリカはエネルギーの消費も生産も世界1位です。ロシアも台頭をしてきて、輸出競争力では1位です。アメリカは環境問題でエネルギーの輸出はできませんので、ロシアにエネルギー覇権を取られるのは時間の問題でした。
それを阻止するために懸命に武器供与を行っているだけの話です。恰好のいいことを言いながら、自分の利権を守るためにお金を出しているのです。欧州にはエネルギー安全保障を約束した代わりに武器供与を求めていて、それに応じざるを得ないのが欧州なのです。
アメリカの目的は、エネルギー覇権を維持したい。ロシアは、ウクライナを無力化したい、高いエネルギーを西側に売りたい。ロシアは面子の問題と化しています。
アメリカはエネルギー覇権をロシアに渡したくないのですから、アメリカはなんだかんだと言って継続。ロシアは目の上のたんこぶで生意気なウクライナを黙らせたい。それだけの話です。
この戦争はまだ終わらない
終わるきっかけは、ソ連のアフガン侵攻と同じで石油価格の値下がりでしょうけど、アメリカのインフレが継続になって、終わるわけがないですよね。
サウジとロシアはOPECとして価格維持に努めるでしょう。アメリカも高くしたいのが本音。ロシアとサウジはアメリカ憎しで、高くなるよう努めるでしょうね。
このインフレ、誰が引き起こしているのは明らかですよね。ロシアというのは石油がロシアで取れ始めてから、ずっと安売りのプレイヤーです。アメリカやサウジが高くするので、輸出国としての地位を築いたのです。戦争をしたがっているのはアメリカだと私は思っています。
この戦争、終わるわけがないと現時点で判断しています。
世界経済の成長は止まる?
終わるきっかけというのは、アメリカがロシアや中国の価値観を認めることです。
共産党を倒してアメリカが中国を統治して、うまくいくわけがないです。中国にはローカライズの適正なやり方があり、アメリカのやり方はイラクではまったく通用しないことが証明されました。
中国の共産党を潰すということに、今の流れではなるでしょう。共産党を改心させるなんて誰でも無理なのを、無理やりに改心させようとしているわけです。プーチンも同じです。バカバカしくてお話になりません。
大事なことはグローバリズムの世界から分断の社会に代わる、ブロック経済に代わるということです。東と西の経済圏に分かれて、みんなでやった方が成長をするのが当たり前ですから、成長は今後、減速するよということです。
インドやトルコ、メキシコなどは用意周到に両方から利益を得ようとしているのです。日本もそうなるべきだ、と私は思いますが、岸田さんには北朝鮮のこともあり、その考えはないようです。
北朝鮮は、金体制の保証でおとなしくなることははっきりとトランプが証明しました。それをひっくり返したのがバイデン。頭がおかしいと思います。
Next: 侵攻以降の世界はどこへ向かう?日本が歩むべき道