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金利高で追い風「メガバンク3社」どれが買い?長期投資家が知るべき収益構造の違いとリスク=佐々木悠

まとめ:あなたはどのメガバンクが好き?

いかがでしたでしょうか?

最後に3メガバンクの特徴と、バリュエーションを比較します。

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出典:24年1月12日 終値現在 株探より作成

比べてみると、MUFGが市場から最も評価されていることが分かります。それは幅広い収益構造の安定性と業界トップのブランド力が関係しているものと考えます。

 

またPBRベースで考えると、全企業が1倍を割っています。

そして東証からPBR1倍を割らないように、という圧力がありますから純資産圧縮に向けて配当金の増加や自社株買いを行う可能性が考えられます。

一方で、リスクとしては金利変動や経済動向の影響を受けることも考えられます。

アメリカではもはやインフレが落ち着きを見せ利下げのタイミングを伺っている状態です。日本においても、金利の動向が重要です。

そして、私が一番気になることは、事業としてどこまで成長性があるのか?ということです。正直に申し上げるならば、銀行の収益の良し悪しは金利変動の影響が大きいものであり、事業の成長性が高いとは考えづらいです。

したがって、基本方針は成長性に大きな期待は抱かず、配当金の受け取りを優先した投資になるでしょう。

SMFGとみずほFGに関しては、基本的に減配しない累進配当という方針を掲げています。この方針は、配当株投資を行う方にとっては魅力的な情報です。

今回の分析を参考に、メガバンクの特徴を押さえながら、金利動向をチェックし、投資するか考えてみてください。


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image by: yoshi0511 / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2024年1月12日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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