「後乗り」のメガ大家やギガ大家はまだまだ「出口」が見通せないのが現実
はてさて、日銀の超低金利政策の恩恵を受けて、10数年以上を経たサラリーマン不動産投資家のなかからは、続々と「資産家」や「大金持ち」になった人がいるのも事実です。
日銀の超低金利政策がいつまで続くかわからない時点で、投資に乗り出した「ファーストペンギン」のような投資家といえる人たちなのです。
先行者利益でしょうか、早目にリスクをとって不動産投資に乗り出し、ノウハウを身に付けていった人たちは、たしかに現在少なからず存在しています。
しかし、そうした成功者の体験本を読んで、「ぼくも」「私も」と続いて投資に乗り出し、挙句にレバレッジを大きくしていった人たちにとっては、これからが正念場です。
金利も緩やかに上がり始めれば、変動金利の不動産投資家も多いので、イールドギャップの少ない人は厳しいやりくりになるでしょう。
何より、利回りの高い物件は、多くが地方物件です。
需要が弱いから、利回りが高いわけで、空室が増えるほどに物件利回りも悪化します。
そのうえ、アパマンの場合、事故物件が一室でも出ると、上下左右の部屋の退去も増えて、やがてすべてが空室という「全空物件」にもなりかねないリスクを背負っています。
金利が上がりそうな今のうちに(金利が上がると不動産需要も下がり、物件価格も下がる)、規模の縮小でキャッシュフローを改善しておいた方がよいでしょう。
「出口」が遠くて見通せない人は、今のうちに態勢を整えて、しっかり成功できることを祈っておきましょう。 ※2024年1月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
※本記事は、神樹兵輔氏のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』2024年1月8日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読を ※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込880円)。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!
』(2024年1月8日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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1990年のバブル崩壊から続く「失われた30年」を経て、ニッポン国の衰退ぶりは鮮明です。デフレ下でGDPは伸びず、賃金は上がらず、少子高齢化で人口は減り、貧富の格差も広がりました。いったいどうしてこんなことになったのでしょう。政治、経済、社会、マネーや投資に瑕疵があったのは否めません。本メルマガは、そうした諸分野に潜む「闇」を炙り出しグイグイえぐっていこうとするものです。