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外食産業に復活の兆し。恩恵を受けて急成長が見込める「外食サポート企業」5社とは?=田嶋智太郎

テンポスホールディングス<2751>

飲食店向けの厨房機器販売が伸びる。飲食店が出店する際のコンサルティングなどに力を入れ、客単価が上昇傾向にある。飲食事業では、ステーキ店でサラダバーの品ぞろえを8割増の45品目にするなどの取り組みが販売増に寄与。

昨年7月、回転すしや鮮魚卸などを手がけるヤマト(千葉県鴨川市)の買収契約を締結し、同社の収益も全体に貢献。4月権利確定で株主優待の権利が受け取れ、100株以上で8000円分の食事券が受け取れるのも魅力。ヤマトの回転すし店でも使用できる26年4月にかけて人材派遣事業の派遣スタッフを現状の3倍以上となる2000人程度に増やす計画で、新たな収益源も育てていく。

24年4月期は、売上高が前期比23.5%増の386億円、営業利益は同31.9%増の29.3億円、純利益は同23.3%増の17.6億円と過去最高益を更新する見通し。

テンポスホールディングス<2751> 週足(SBI証券提供)

テンポスホールディングス<2751> 週足(SBI証券提供)

株価は、今週4日に上場来高値(分割考慮)を更新。目先はやや高値警戒感が強く、一旦調整の場面もあっておかしくないが、26週移動平均線あたりの水準は下値サポートとして意識されやすい。

USEN─NEXT HOLDINGS<9418> 上場来高値

主軸事業である音楽配信サービスの提供先である業務店舗などに、IoT各種商材、ネットワークインフラなどのサービスを提供するほか、個人向け映像配信サービス「U-NEXT」などを展開する。

店舗サービス事業では、全国の業務店、チェーン店などに音楽配信やPOSレジなどの提供、飲食店向け集客支援サービス「ヒトサラ」を運営。飲食店舗をトータルにサポートする。足元は、Paravi(パラビ)と統合した動画配信で会員数が伸びたほか、業務用システム事業で新紙幣発行に向けて特需が発生していることも収益増に寄与。

2023年9~11月期(1Q)連結決算は、純利益が前年同期比79%増の41億円。24年8月期通期の予想は、売上高が前期比8.6%増の3000億円、営業利益は同11.3%増の240億円、純利益は同10.4%増の121億円と過去最高益を更新する見通し。

USEN─NEXT HOLDINGS<9418> 週足(SBI証券提供)

USEN─NEXT HOLDINGS<9418> 週足(SBI証券提供)

株価は、今月16日に上場来高値を更新。目先はやや調整部含みとなっており、押し目買いのチャンスをうかがいたい。

Next: まだある成長が見込める外食サポート企業。投資するならどこ?

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