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悪徳業者だらけの住宅リフォーム業界…どうすれば優良業者が見つかる?業者紹介サイトもまるで信用できない悲惨な実情=神樹兵輔

今回は「なぜ住宅補修業界(リフォーム&リノべーション)ではボッタクリが横行しているのか?そもそも業者紹介サイトもまるで信用できない実情」というテーマでお届けします。住宅の購入というイベントは、人生に1回か2回ぐらいしかない大きなイベントです。そして、その住宅の経年劣化におけるリフォームや、バリアフリーのための改築工事といったメンテナンス補修も、人生のうちでは、そうそうあるものではありません。そうなると「情報の非対称性」から、業者と利用者の「利益相反」のジレンマも生じてくるのです。「情報の非対称性」とは、売り手と買い手の間における情報格差のことです。無知な買い手は、知識や情報量に優れた売り手から都合よく操られます。ゆえに、どうやって、「良心的な業者」を見極めたらよいのか?――といったテーマは、いざという時、家族にとって非常に悩ましい問題となることでしょう。今回の記事で、ぜひその要諦を覚えておいていただきたいと思います。(『 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる! 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる! 』)

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※本記事は有料メルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』2024年2月26日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:神樹兵輔(かみき へいすけ)
投資コンサルタント&マネーアナリスト。富裕層向けに「海外投資懇話会」を主宰し、金融・為替・不動産投資情報を提供。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 経済の話』 『面白いほどよくわかる最新経済のしくみ』(日本文芸社)、『経済のカラクリ』 (祥伝社)、『見るだけでわかるピケティ超図解――21世紀の資本完全マスター』 (フォレスト出版)、『知らないとソンする! 価格と儲けのカラクリ』(高橋書店)など著書多数。

ボッタクリが横行する住宅補修(リフォーム&リノべーション)業界

一戸建を購入した場合には、10年~15年を経過したあたりから、屋根の防水や外壁の汚れや劣化が気になってくるものです。

雨漏りによる天井や壁のシミが現われたり、床や階段のきしみ、壁の汚れなどが顕在化してからでは、快適な住生活とはいえないからです。

さらに、一戸建でも、鉄筋コンクリートのマンションの場合でも、気分一新を図るべく、内装を大きく変えたり、バリアフリー仕様にしたいといった希望も長年月とともに生まれてくることでしょう。

「終の棲家」と思っていればこそ、こうした住宅の内外装リフォームのニーズはつきものとなるのです。

しかし、いざ屋根や外壁の塗り替え、室内リフォームを行おう――と思っても、どこに依頼したらよいのか見当もつかない、という方は多いでしょう。

なにしろ、こうした住宅リフォームや住宅補修業界たるや、あちこちで「ボッタクリ被害」「手抜き工事」「詐欺被害」が頻繁に伝えられる業界だからなのです。

大手ハウスメーカーに施工してもらって建てた注文住宅ならば、その大手ハウスメーカーのリフォーム工事専門部署に依頼すればよい――と思っても、「手抜き工事」の心配こそは軽減しても、見積料金は「バカ高い!」というのが実情です。

なぜなら、実際の施工にあたるのは、大手ハウスメーカーの下請けや孫請けですから、業者の各段階ごとに手数料が膨らんでいくからです。大手ハウスメーカーは「看板貸し」にすぎません。

したがって、そうした看板を頼りに、大手ハウスメーカーに依頼すれば、平均的な補修工事料金の2倍から3倍といった事例も珍しくないほど、大手ハウスメーカーの見積りは「驚異的」なものになりかねないわけです。

お金に余裕がある人なら、構わないかもしれませんが、そんなケースは、一般家庭ではちょっと二の足を踏んでしまいます。

しかし、実際には、これが現状なのです。

何しろこの業界は、相場がピンからキリまで、大きな幅があるのが普通だからです。「適正料金」というのは、素人には判断がつきかねます。

「適正価格」で「適正工事」を行ってもらいたい――と思っても、その「適正価格」と「適正工事」というのが藪の中だからこそ、何を根拠に信頼すればよいのか五里霧中となるのです。

Next: 検索上位に出てくる「リフォーム会社の紹介サイト」こそ地雷?

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