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悪徳業者だらけの住宅リフォーム業界…どうすれば優良業者が見つかる?業者紹介サイトもまるで信用できない悲惨な実情=神樹兵輔

ボッタクリ業者に引っかからないためには、アイミツ(相見積もり)を5件以上取ることが大事

では、詐欺やボッタクリ業者に引っかからないためには、何が重要でしょうか。とにかく、アイミツ(相見積もり)を5件以上取ることです。2件や3件のアイミツで納得していてはいけません。

そうすることで、これまた簡単なことなのですが、あなた自身も、ちょっと詳しい業者知識を仕込むことを心がければよいだけなのです。

そのためには、どうすればよいのか。

屋根や外壁の防水・塗装工事にしろ、室内リフォームにしろ、とにかくたくさんの業者を呼び込んで、アイミツをとることなのです。

このような工事を考えているけれど、アイミツで申し訳ないけれども、チェックして見積書をお願いしたい――といえば、過当競争の業界ですから、担当者はすっ飛んで来てくれます。

「うちは良心的価格で通っているから、アイミツ希望のお客さんは断っている。うちに任せれば格安で良心的な仕事で立派に仕上げますよ」などと言う、アイミツ拒否の業者は、その時点でアウトです。

アイミツをとれば、業者別の部材や修繕カ所の「最低価格」がわかります。

安ければよいというのではなく、これぐらいの価格が「最低価格」というのがわかることが重要なのです。

たとえば、屋根と外壁の塗装の見積りで、延べ床面積100平方メートルの2階建なら、「足場」を組むのにいくらかかるか――といったことが重要なのです。

自社で足場を組む業者なら、10万円前後の格安価格が、他業者発注の業者価格では、25万円や30万円という価格もあって、如実に差が出るからです。

また、外壁や屋根などの塗装面積をどのくらいの平米数で計算しているかなども、業者ごとに比べれば、その正確さもわかります。ちなみに、一戸建ての外壁の面積は、建物の延べ床面積の1.1~1.4倍以内に収まりますから、図面がなくても、これ以上の平米数は過剰計算になります。

これは、採光のための開口部の有効面積が、居室の床面積の7分の1以上の開口部がないと建築基準法の違反となるので、こうした計算式が成り立つわけです。

なお、見積りで一番駄目な記載は、「〇〇工事一式」というものです。

「風呂場改修工事一式」「トイレ交換および壁紙などの交換一式」とかいうやつです。これでは部材も工事の段取りの子細もわかりません。

覚えておきたい重要なことは、見積書が詳しければ、詳しいほど、比較することで適正価格に近付ける――ということなのです。

塗装なら、使用ペンキのメーカー別の製品名の記載も大事です(ペンキ缶の表はメーカー品でも、中身のペンキを格安製品のものと入れ替えて持ってくる場合もあるので、搬入時に未開封かどうかのチェックも重要)。

これらは、小売価格になりますが、アマゾンの塗料販売価格を参考にすれば、その7~8掛け程度の価格なら良心的です。

一般的に、ペンキには耐久性に応じて短い順からアクリル、ウレタン、シリコン、フッソ…と並びますが、フッソ以上の20年ものの耐久性を誇る高性能の塗料も近年は多く出ています。

塗料の価格もチェックすることで、それぞれの業者の技術志向のレベルも見て取れるわけなのです。

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